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巧の魅力・錫器の魅力

この記事は、2022年3月1日にカメラマンの湯之上元気がウェブマガジン【勝手に「霧島市肖像大使」】に掲載したものです。当時の情報が掲載されています。

嬉しい仕事だよね!

色々なお祝い事や節目にプレゼント!イベント等の記念品!

作ることも楽しいけれど、依頼をいただいてから、入念な打合せをして、お客様と作り上げていく時間が好き

そして、世に残る作品を作り続けたい。

霧島市国分にあります、岩切美巧堂の岩切洋一さんを取材させていただきました。

岩切美巧堂は、大正5年(1916年)創業。106年の歴史があります。

薩摩錫器は、およそ300年ほど前に、鹿児島県の谷山近くで錫鉱山が発見されました。
錫は、他の金属と比べると融点が低く、柔らかい素材となるため、古くから飲食の器や工芸品として使われてきました。

錫器は、酸化しにくく、錆にくい、そして不純物を吸収し、水を浄化する作用があります。

時代の流れと共に良質な素材を生かして、これから先も進化し続ける錫器たち・・・

これまでは、黒じょか(黒薩摩酒器)がメインでしたが、今では、写真のようなタンブラーがメインで販売されています。

全ての商品が職人の手によって生まれます。

お祝い事や記念品などに、刻印等もできます。

最近では、食卓の彩りに、ちょっとしたアクセサリーに箸置きが人気だそうです。

岩切美巧堂店内にある薩摩錫器ギャラリーには、さまざまな商品の品数が並んでいます。

岩切洋一さんが手がけた最初の作品。

日本酒を飲む器で知られている、おちょこです。

小さいほど作るのが難しい・・・。

おちょこを作れないと、他の商品を作ることは難しいと言われるほど。これが錫器の基本の形だそうです。

岩切さん自身も、練習で3000個以上作られたそうです。今では、その巧みな技術が商品として世に出ているわけです。

器の中のカーブや外のカーブ。直線や平たい部分の些細な表現。この訓練で培った職人の勘で、1000分の1ミリまで拘って、商品を作っているそうです。

その技術が、今では機密性の高い錫器茶筒などの商品を生み出しています。

「売りっぱなしではなく、アフターケアができる商品」これが企業としての役目だそうです。

岩切さんに聞いてみた、これからの挑戦・・・

いつの時代も「世の中に残るような商品、時代にあった商品を作る」を大切にしたいです。


岩切洋一/Iwakiri Hirokazu

鹿児島県霧島市出身。

高校卒業後、大阪で3年間の修行を経て、その後、有限会社岩切美巧堂に入社。

現在、有限会社岩切美巧堂、専務取締役。


薩摩錫器工芸館 岩切美巧堂

〒899-4332

鹿児島県霧島市国分中央四丁目18-2

TEL:0995-45-0177

HP:http://www.satsumasuzuki.co.jp


勝手に「霧島市肖像大使」は、カメラマンの湯之上元気が地元の霧島市で魅力的な人々に焦点を当てて制作しているウェブマガジンです。
https://genki.photo/

※カゴシマガジンに掲載している記事は、過去の文章を引用していますので、情報が正確でない場合がありますので、ご了承ください。


湯之上元気(https://yunoue.com)
(C) Genki Jenkins YUNOUE. | HJPI320510000052 (www.jpca.gr.jp)

投稿者プロフィール

湯之上元気|Genki Jenkins YUNOUE.
湯之上元気|Genki Jenkins YUNOUE.
鹿児島県霧島市(旧:姶良郡福山町)出身

鹿児島を中心にカメラマンとして活動中
自身のウェブマガジン【勝手に「霧島市肖像大使」】では、地元霧島市の魅力ある人々をカメラマン目線で取材し掲載中

(C) Genki Jenkins YUNOUE.
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