「今年も島に人形劇がやってくる!」
このわくわくするフレーズに惹かれて私がこのイベントのお手伝いをし始めてから、早いもので15年以上になります。長女がまだ幼稚園生の頃でした。
鹿児島県子ども芸術祭典は、毎年1回、鹿児島県子ども劇場連絡協議会が、全国からプロの劇団を招いて子供たちの為に企画しているイベントで、県内50を超える会場で、人形劇や児童演劇が上演されています。協議会からの呼びかけを受けて、それぞれの地域の受け皿となる団体が動いて、会場の手配や広報活動、チケットの販売などを行って運営しています。どの地域の団体も、ほとんどが、子供たちに生の劇を見せたいお母さんたちによって運営されています。
毎年「来年の祭典は何月何日、作品は〇〇がきますよ~」っと連絡があると、お母さんたちのワクワクが始まります。例年、本番の1~2か月前には劇団の方が来られて、事前の説明会が開催され、今年の作品はどんな作品かな?子供たちは喜ぶかな?今年はどんなPR活動しようかな?っと、ワクワクがより具体的に固まり始めます。
沖永良部では、ゆりぬしまこどもシアター知名、ゆりぬしまこどもシアター和泊という名前で、それぞれの町のお母さんたちが集まって活動しているのですが、毎年一番の楽しみは、作品の看板製作を子供たちと一緒に行うお仕事!
今年は、子供たちの中では人気の高い絵本「ともだちや」が演目なだけに、いつにもまして、子供たちの筆も生き生きと動きます。
この日は生憎の雨模様だったため、メンバーのKさんのお宅の倉庫をお借りして制作をおこないました。みんなで力を合わせてこんなに大きな作品を仕上げるって、なかなかない機会ですよね。しかもこれが、みんなの目に触れて、お客さんを沢山呼ぶんです。この誇らしげな表情!みんな立派な画伯です。
例年、劇団の荷物の搬入から始まり、受付でのチケットもぎりや、会場内での司会進行、観劇中の諸注意の呼びかけなども、できる限り子供たちと一緒に親子で行います。ここ数年、新型コロナウイルスの感染対策で、接触をできるかぎり避けるために、子供たちの仕事が減り気味ではありますが、見に来てくれるお客様(ほとんどが同じ年代の子供達)を迎える小さなスタッフさんたちは、みんなそれぞれに胸を張って立派に仕事をしてくれます。
そうやって、手作りで迎えるプロの劇。劇が始まると、小さなスタッフさんたちは、一瞬で劇の世界にどっぷりと入り込み、役者さんたちの魔法に魅了されます。その子供たちの笑顔がまたたまらなくて…。そして、わが子と一緒になって劇の世界にはまるお父さん、お母さん。この日親子で観た舞台は、きっと一生の宝物のひとつになるんだろうなぁ。
そんな光景を舞台の後ろから眺めるのが私の何よりの楽しみで…これが辞められずに、今年も事務局仕事やらせて頂いております。
ご興味をお持ちの方、お近くの祭典にぜひお立ち寄りになられてみてはいかがでしょう?
鹿児島県子ども劇場連絡協議会 https://kagokogeki.amebaownd.com/
ゆりぬしまこどもシアター http://www.erabu.net/saiten/
第34回鹿児島県子ども芸術祭典 沖永良部公演
5/25(水)あかね文化ホール(和泊中学校内) 開演19時(開場18時30分)
5/26(木)やぐにゃホール(田皆中学校内) 開演19時(開場18時30分)
投稿者プロフィール
- 奄美群島南部、沖永良部島に主人と二人で移り住んだのは1999年の夏でした。以来、島でパソコンの何でも屋を営んでおります。現在仕事そっちのけでどっぷりとはまっているのが、島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」の運営のお仕事。この活動を紹介しつつ、時々沖永良部の情報もお伝えしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
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