品質保持は仕込み職人の命

この記事は、2022年3月29日にカメラマンの湯之上元気がウェブマガジン【勝手に「霧島市肖像大使」】に掲載したものです。当時の情報が掲載されています。

仕込み歴35年!品質の管理に命をかけています!

お客様がいつ来られても、同じ味を提供して、いつしか、懐かしい味へとなっていく!そんな鹿児島ラーメンを作っていきたいです!!!

笑いながら「ずっと裏方!」と、みんなを笑わせてくれる、本当は一番の大黒柱!長迫さんを取材しました。

長迫さんにとって鹿児島ラーメンは、空気みたいなもの・・・。

長い事勤めていると、あれこれ言われなくても、ある程度わかっているから・・・。仕事を回すのが仕事で、全店舗の発注数を先読みして、仕込みをしています。

長年の勘で、各店舗から誤算の注文があっても「あれ?おかしいぞ?」と気づき、的確な発注数で仕込みができます。

ずっと仕込みをしてきて、こだわり続けているものが「品質」です。時代によって入荷できる材料の種類が変わっていたり、気候状況などでも変化がある中、品質保持をするのは大変でした。

醤油もブレンドしたり、野菜も一箇所のものを使わない・・・。釜も2つをブレンドする!

そうする事で、野菜や釜の個体差をなくすことができ、いつ食べても間違いないものをお客様に安心して提供ができます。

その他にも色々なこだわりがあり、どんな物でも必ず測る!ということが身についているそうです。どんだけ小さな物でも必ず計量をしています。
100g、1kg、2kg、5kg、10kg、40kg・・・とこのように誤差を少なくするために、最大メモリの違うものを使用して、味の均一化を拘っています。

長年仕込みをしていますが、今までの仕事は、仕込みだけではなかった・・・。

長迫さんが、35年間の一番の苦労話を話してくれました。

平成5年に鹿児島県を襲った集中豪雨。8.6水害の時が、一番大変だったと・・・。

仕込みをしている牧之原店が土砂崩れで水道パイプが破裂。そして、国道10号線が通行止めになったそうです。

牧之原店は、1ヶ月くらい営業ができない状況でした。しかし、本店と、空港バイパス店は営業をしていたので、どうしても仕込みをしないといけなかったのです。

牧之原からトラックで水を汲んできた事もありました。その他にも、仕込み室の裏山の土砂をかき分け、水道パイプを探して、自分達で20mほど水道工事をしたこともありました。

水道工事をしながらも、仕込みをする!スープを各店舗に確保するために、必死になり泥をかき分け山の中で作業をしました。

当時のスタッフたちの頑張りの結果、本店と空港バイパス店では、通常営業ができたそうです。

仕込みは、自分の気持ちが素直に表れる!だから、落ち着いた感情が大切!

健康管理や精神的安定が物凄く大切で、プライベートも充実した時間を過ごしています。

1週間に1回は必ずマッサージと鍼をしにいきます。そして、大好きなドライブと温泉と食べ歩きを楽しんでいます。趣味の時間を堪能して、仕事の時は、しっかり集中できる環境づくりを自ら整えています。

今まで、大きな怪我や病気をしていないので、今後もこれまで通り、怪我や病気をしないように現状維持で頑張りたいです。


長迫盛重/Nagasako Morishige

仕込み歴35年!常に安定した味を提供し続けています。今後も健康に気をつけて頑張ります!


みよし家 牧之原店

鹿児島ラーメン

〒899-4461

鹿児島県霧島市国分上之段362-3

TEL:0995-48-2021

HP:https://kagoshimara-men.co.jp


勝手に「霧島市肖像大使」は、カメラマンの湯之上元気が地元の霧島市で魅力的な人々に焦点を当てて制作しているウェブマガジンです。
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※カゴシマガジンに掲載している記事は、過去の文章を引用していますので、情報が正確でない場合がありますので、ご了承ください。


湯之上元気(https://yunoue.com)
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投稿者プロフィール

湯之上元気|Genki Jenkins YUNOUE.
湯之上元気|Genki Jenkins YUNOUE.
鹿児島県霧島市(旧:姶良郡福山町)出身

鹿児島を中心にカメラマンとして活動中
自身のウェブマガジン【勝手に「霧島市肖像大使」】では、地元霧島市の魅力ある人々をカメラマン目線で取材し掲載中

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