「我が胸の 燃ゆる思ひにくらふれば 烟はうすし桜島山」
桜島を紹介する際によく使われる歌です。
カゴシマシティビューに乗っていると音声ガイドで流れてきます。
この歌は、平野國臣という人物が詠みました。
西郷隆盛が錦江湾に入水する際に一緒にいた人物として知られているかなと思います。
平野の出身は、実は福岡!!
福岡出身の平野がなぜ鹿児島に…とややこしいのですが、平野は尊王攘夷派として、各藩の有志と親交を深めていました。
桜島山の歌は、尊王攘夷の志を訴えようと鹿児島(薩摩)へ入ろうと試みますが、伊集院で足止めをくらい、さらに引き返せと言われた際に詠んだものです。
先日、福岡に行く機会があったので平野を感じるべく生誕地へ行ってきました。
博多駅から地下鉄空港線に乗り唐人町駅へ、唐人町駅から歩いて3分ほどで、平野國臣が祭られている平野神社に着きました。


しっかりと桜島山の歌碑もありました。

誕生の地の石碑は、境内にもありました。

海に近いところで生まれたんだなーなどとアレコレ考えながら帰ろうとしたら、近くに平野神社を管理をしている神社があると案内板が出ていたので、早速行ってみることにしました。

鳥飼八幡宮です。
元々伺う予定が無かったので知らなかったのですが、縁結びの神様だそう。

創建1700年という由緒ある神社でした。

社務所で、平野國臣に関するパンフレットをいただけました。
立派なパンフレットだったので「もらっても大丈夫ですか…?」と思わず聞いてしまいました。
読み応えがあり嬉しかったです。

また、唐人町から一駅、大濠公園駅から歩いて10分ほどのところにある西公園に銅像があるとのことで会いに行きました。

案内板にも桜島山の和歌が!

平野國臣の銅像、思っていた以上に大きくてビックリ!



再建と書かれていますが、太平洋戦争の際に供出されたそうです。
福岡の方たちから大切に思われているのだろうなと思いました。
せっかくなので、隣接する光雲神社にも行きました。

大河ドラマ「軍師官兵衛」でお馴染みの黒田官兵衛と息子の黒田長政を祭っている神社です。

帰ろうと大濠駅へ向かって歩いていると、案内板を見つけました。
「小田部藤園の跡」
小田部爲雄が、友人の平野國臣を偲んで藤を植えたのだそう。


またまた平野ゆかりの地を見つけられて嬉しかったです。
今度は福岡城跡を散策したいなと思います!

実は、鹿児島県日置市伊集院にも歌碑があります。
平野はここら辺から桜島を眺めたのかな…とぜひ見に行かれてください!
投稿者プロフィール

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オフィスいろは
下豊留佳奈(しもとよどめ かな)
鹿児島生まれの鹿児島育ち。
地元が元気になればと思いあれこれ活動しています。
共著に『鹿児島偉人カルタ55』(燦燦舎)
2021かごしまの新特産品コンクールで鹿児島県観光連盟会長賞を受賞しました。
第一工科大学非常勤講師
昔話と歩くことが好きです。
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