「台風に耐えたバナナ」

私のカフェの庭にバナナの木があります。
毎年いい感じに「バナナが育ってきたぞ…」と
喜んでいると決まって台風がやってくるのだ。
あと一歩と言うところで何度涙を飲んできたことか、、

ところが今回は、違った。
例年にないバナナの育ちに大きく期待を持てたのでした。バナナの成長に、驚愕のスピード感があったお陰で台風よりも早めに実が育ってくれ、いよいよ台風がやってきた時には房を切り、避難させることができました。

ちなみに、
台風後は大抵こんな感じになってしまいます。
大きく伸びた葉は風の抵抗をまともに受け、
悲しいまでの惨状。

これが…
こう↑


ここにはベンチを置き、私たちに木陰を作ってくれていたバナナの木でしたが、一夜でこのありさま…

折れてしまった葉はノコギリが合体したようなカマで切り片付けました。
水をたっぷりと含んでいた葉と太い茎は想像以上に重くて、それを何本も切っては運ぶの作業には骨が折れました。

台風から1ヶ月が経過しますが、
1ヶ月でもうこんなに切った場所から新しい芽が出て、葉が広がっています。
(風で折れ、切った場所が確認できますか❓)

自分の目を疑ってしまう程… 見る度、育っていくバナナの木。

なんでも…調べてみると、暑い時期には1日に10センチ以上伸びるんだとか…
これには大きく頷けてしまいました。

あんなにダメージを受けていたバナナの木でしたが、日々、再生する力強さをまざまざと見せつけられている感じがして…さすがです。スーパーフードのパワーフード


大きな葉を風に揺らし…眺めていると何とも言えない心地よさ、安らぎと癒し。そしてr元気を貰えます。

そんなこんなで、
避難させていた青かったバナナはロープで吊るして追熟を待ちました。

途中、野鳥に気づかれて突かれてしまわないか…少し心配しましたが、野鳥が気づく前に少しずつ色がのってきてくれて、店頭で見掛けるバナナみたいな出立ちへと姿を変えていきました。
そう、ずっと観察してきたからこそ立ち会えた発見があります。
それは、バナナって一本ずつ色付いていくってところ。

ほらっ↑ リレーのように色付きは一本ずつなんです。

そうそう‼️こんなシーンを見たことはありませんか❓ ↑

見慣れないとちょっと怖い感じがするかもしれません。一見、不気味な色の不気味な形なんですが、このエーリアンみたいな部分は花蕾(からい)と呼ばれ、徐々に外側の皮が剥けていきその下に花をつけます。
バナナの果実が育ってきたら、花の上の方から切り落とします。
(いつまでもブラブラと付いていると果実の成長が早まりません)

さて、ご存知でしょうか❓
大隅線の鉄道跡の沿線にはバナナの木があちこちにあります。その昔、南国情緒を盛り上げようと…バナナの木を植えていたんだそうです。
言ってみれば演出。


そんな粋な演出が今もなお生き付いていて…
沿線付近で見かけるバナナの木を見つけると
ロマンチックな戦略を企てた当時の方達へ
感謝の気持ちでいっぱいになります。


みんなで頂く自然になったバナナは、
程よい酸味と甘さのバランスが絶妙で、
弾力性のあるもちもち食感。

品種は「アイスクリームバナナ」
アイスクリームってネーミングがまた興味をそそってくれますよね

可愛らしい名前を裏切らない、爽やかな甘さが魅力のアイスクリームバナナ。


皆さんもチャンスあったら、
是非召し上がりください

投稿者プロフィール

mommy
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初めまして桜島の麓で小さなカフェをやっております
mommyと申します😊大好きな生ジュースとお芋を焼いて…
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