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来年は生誕190年『小松帯刀を守る会』に話を訊いてみた

 さつま忍者研究会代表の清永です。
 先日ネットからの情報で「小松帯刀が来年生誕190年だが、鹿児島では何かしらの催しはないのか?」と質問がありましたので、関連団体の中から鹿児島県日置市を拠点にしている『小松帯刀を守る会』の方々にお話しを伺ってきました。

小松帯刀を守る会

 鹿児島県日置市にある小松帯刀の墓所を中心として場所の管理やガイドを行う団体です。
 今回は会長の井上幸一さんを始め、鳩野哲盛さん・下野衛さんの3名にお話しを伺いました。

 発足はNHK大河ドラマ『篤姫』が放映される前年の2007年。小松帯刀公の功績を伝える事を目的として組織されました。
 当時、小松帯刀公の墓所及び周辺は藪に覆い隠された状況だったそうで、そこを整備すると同時に観光客向けのガイドができる様、勉強会が開かれていたとの事。篤姫放映時は中学生のガイドも頑張っていた様です。

 近年、観光客は減ったものの、現在でも16名の会員が活動を頑張っており、地元の中学生は『日置学』として小松帯刀公の功績を学んでいるそうです。

近年の小松帯刀に関する鹿児島の動き

 鹿児島県文化センターには小松帯刀像があるのですが、この型がまだ残っていたそうで、小松帯刀を守る会ではこの型から複製した小松帯刀像を小松家の菩提寺である清浄寺(鹿児島県日置市日吉町吉利3018)に寄贈しました。

 また、他団体になりますが小松帯刀顕彰会では小松帯刀公の命日である7月17日に天吹の鑑賞会を開いていましたが、コロナ禍が原因で開催を見合わせている様です。

地方の住民減少化と組織高齢化の中でいかに歴史を伝えていくか?

 鹿児島は歴史的な人物を多く輩出している場所でいろんな側面から話をする事ができる場所なんですが、どうしても西郷隆盛のイメージが強く、他の多くの偉人が隠れてしまっている印象を受けます。
 鹿児島に観光にいらっしゃる方は大手旅行会社のツアーを使って鹿児島の歴史巡りをされる方も多いと思いますが、ガイドが話される内容はかなり古い情報だったり、多くの説の中から1つしか話さなかったりしていますから、地元の顕彰会としてはもっと多くの情報を出して土地や人物の魅力を伝えたいのになかなか伝わらないというジレンマがあるのではないでしょうか?

 そこを打開する為にNHK大河ドラマに使ってもらおう各地が活動していると思うのですが、実際取り上げてもらう事は宝くじに当たる様なものだと考えます。

 昔の様なテレビが強い時代なら仕方ないですが、現在ではゲームやマンガなど多くのメディアが存在し、そこが火種になって聖地巡礼として多くの観光客を呼び込む状況が出てきています。

 宝くじに期待するよりも、知恵を絞っていかに効果的な顕彰活動をしていくか?を考えていく事がこれから活動を維持していくテーマになるのではないでしょうか?

ガイドの要請は日置市観光協会まで

一般社団法人 日置市観光協会
住所:鹿児島県日置市伊集院町徳重285番地12
TEL:099-248-7380
ホームページ:https://hiokishi-kankou.com/

投稿者プロフィール

清永秀樹
清永秀樹
クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)