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姶良市の山中にあるギャラリーで吹きガラスのアート展

 鹿児島県姶良市蒲生にあります和紙ギャラリーでは2025年1月13日(月)まで『鹿児島の吹きガラス作品展 Merry Xmas &Happy New Year』が開催されています。

 和紙ギャラリーでは毎年この時期に開催されるガラス作品展。
 昨年に引き続き5組のガラス作家による吹きガラスの作品をテーマにした展示即売会になっています。

個性が光る吹きガラス展

 各作家さんは海外で修業された方が多く、アメリカ・スウェーデン・イタリア等、『吹きガラス』という1つの枠なのに国際色豊かな作品群を見る事ができます。
 技法はもちろん、使うガラスにしても成分から違うので、透明な物でも微妙な変化が見て取れます。

 また用途を指示した作品はあるものの、基本的に「自由に使ってほしい」という考えから、作品をご覧になって用途を考える楽しみを味わって欲しいという意図もこのガラス展にはある様です。

 新年を迎えるにあたり新しい器を生活に取り入れてみると運勢まで上がる様な気がしますね。

鹿児島の吹きガラス作品展 Merry Xmas &Happy New Year

場所:和紙ギャラリー(鹿児島県姶良市蒲生町久末2409−2)
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜日(最終日2025年1月13日を除く)

 

伝統工芸から新規作品まで楽しめる鹿児島の工芸文化

 鹿児島には伝統工芸から現代作品まで手に取って見られる工芸文化があります。薩摩切子を取ってみても鹿児島市の仙厳園を中心として、そこで学ばれた方々が県内各地で工房を構えています。単に文化伝承の為に作っているのではなく、経済を活発化させるだけのポテンシャルを秘め、それぞれの工房が自分のところの特色を磨いているところが素晴らしいです。

 しかし中には今回のコロナの影響もあり、途絶えてしまったまたは途絶えかけている工芸文化があります。
 「今年こそ何かをやってみたいけど何をやって良いのかわからない」とお考えの方は、途絶えかけている工芸文化を探してチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 1つ例を挙げると知覧の傘提灯は以前、武士の収入源をして作られていたそうですが失伝してしまい、後に復刻して特許を取り、現在では日本文化遺産の文化として取り上げられています。
 また日本刀に関しても薩摩の国には『薩摩拵え』という独自の工芸がありましたが、実際現代の鹿児島で作っているところはどれだけあるのでしょう?
 海外からのクルーズ船を対応する時に「日本刀はないのか?」と訊かれる事は多いです。(武器の持ち込みを許可しているクルーズ船はほぼ無いので販売はできないのですが…。)

 『薩摩の文化を掘り下げ、進化させて次の世代へ文化をつなぐ』事がこれからの鹿児島発展の為のキーポイントになるかもしれません。

(さつま忍者研究会代表 清永)

投稿者プロフィール

清永秀樹
清永秀樹
クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)