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三島村竹島の年末|大掃除はする?正月飾りは飾る?離島ならではの過ごし方

三島村竹島の年末|大掃除はする?正月飾りは飾る?離島ならではの過ごし方

2024年も残り数日。あっという間に、今年も年末がやってきました。会社員の方はすでに仕事納めが終わり、怒涛の9連休に入っている方も多いのではないでしょうか?大掃除をしたり、実家に帰省したり、忘年会をしたり、旅行に出かけたりと、何かと忙しい年末のこの時期。今日は、三島村竹島での年末の過ごし方について紹介します。

実は…年末年始は島外で過ごす人がほとんど

離島や田舎とよばれるエリアって、正月になるとたくさんの親族が集まってくるイメージありませんか?

わたしは生まれも育ちも鹿児島市なので年末年始に帰る田舎はなかったのですが、周りの人たちはみんな地元へ戻っていました。なので、きっと竹島も年末になるとたくさん人が集まってくるんだろうって思っていたんです。

でも実は竹島のお正月って、ほとんどの人が竹島の外で過ごします。

これは、現在竹島に住んでいる人の多くが島外出身者であるため。年末年始やお盆休みなどの長期休暇時期になると、帰省のために多くの人が島を離れるんです。

お正月が近づくにつれて、竹島は閑散としていきます、、、。

終業式が終わると児童生徒と先生たちが上鹿

最初に島を離れるのは、島外から「しおかぜ留学」という山村留学で来ている子どもたち。

現在、竹島の小中学校には9名の児童生徒がいますが、そのうち7名はしおかぜ留学生と先生の子どもなので、終業式が終わったらそれぞれ自宅に戻ります。

「しおかぜ留学」制度とは
平成9年10月から実施されている、三島村山村留学(里親)制度の正式名称です。
基本的生活習慣の確立と自立心を育む里親方式で、無垢の自然の中でさまざまな体験活動に取り組みます。
小学4年生から中学3年生までの児童生徒が対象です。
自然の中で元気よく遊べる環境が人気で、中学卒業まで留学を継続したり、兄弟姉妹で留学する子どもも多数。

海が時化て船便が怪しいときは早めに島を出て、終業式はリモートで行うことも。

三島村はICT教育に力を入れていて、1人1台タブレットを配布しているので、このあたりはかなり柔軟に対応してもらえます。

月末が近づくにつれ島民の多くが島外へ

子どもや先生たちが島を離れたあと、さらに少しずつ島民が鹿児島へ上がっていきます。

船はだいたい大みそかの日に鹿児島に入港してその年の役目を終えるのですが、天候によってはもう少し早めに店じまいすることも。

今年も会場悪天候が予想されたため、30日で船の運航は終わりです。

里帰り&遊びに来る人たちもちらほら

年末には多くの人が竹島を離れますが、逆に里帰りで戻ってくる竹島出身者もいます。

または、親族や知人が竹島にいる人がお正月休みを利用して遊びに来ることも。

我が家も毎年、甥っ子&姪っ子たちが遊びにやってきます。

竹島のお正月の迎え方

年末になるとぐっと人が減る竹島ですが、お正月の迎え方は竹島ならではの特徴的なものもあります。三島村竹島でのお正月の迎え方について紹介します。

大掃除はわざわざこの時期にしない人も多い

年末にやることといえば…大掃除!

竹島ではもちろん人によりますが、年末年始に家を離れる人が多いからか、わざわざこの時期にはやってないという人が意外といるそうです。

わざわざしないというか、単純に年末に竹島を離れるとなると大掃除する時間がないんですよね…。

わたしも最初の何年かは頑張って大掃除をしてから鹿児島へ行っていたのですが、正月迎える前に残った家族の力によって散らかってしまうので、あきらめてやっていません笑。

ただし地区全体の大掃除や老人宅の掃除(庭や外壁など)は毎年やっています。

お正月飾りは本土と同じように飾ります

しめ縄や門松などのお正月の飾りは、本土と同じように飾る人が多いです。

こちらは学校に置かれている門松。

手作りです。

毎年地域の人が作るのをお手伝いしていたのですが、今年は授業で作ったそう。

うちの店も申し訳程度にしめ縄を飾ってます。

ちょっと小さすぎますね…笑。

ゆっくりと釣りを楽しむ人も

クリスマス過ぎるくらいまでは何かと忙しい竹島ですが、それを過ぎるとだんだんとゆっくりした時間が流れるようになります。

波が穏やかな日には釣りを楽しむ人もたくさん。

船も来なくて学校や仕事も休みだと、時間を気にせず釣りを満喫できます。

いつもはかなり忙しない竹島も年末になると、急に静かに穏やかになります。

鹿児島市内や都市部のような華やかさはありませんが、時間の流れがゆっくりになって普段と違う過ごし方ができるので、これはこれで貴重な機会だなーと思っています。

改めまして、今年一年大変お世話になりました。

少しでも三島村竹島のことを知ってもらえれば…と思い、記事を書かせていただいています。

来年は、さらに竹島や三島村の魅力を伝えられる記事を制作していく所存ですので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

みなさま良いお年をお迎えください。

令和6年12月30日

投稿者プロフィール

やまざきたかこ
やまざきたかこ
鹿児島市から三島村竹島に移住して10年目。
竹島で唯一の商店「竹のいえ」で店長代理しながらWebコンテンツ制作&ディレクションやってます。
合同会社Kurumirai代表。