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プライベートで木下大サーカス 鹿児島公演を見てきました

 先日、テントを組み立てた翌日に訪問させていただいた木下大サーカスさんに、今回はプライベートで行ってきましたヾ(*´∀`*)ノ 裏を知ったら、表がどうなるか気になるではありませんか。

入場料金について

 入場料金だけであれば自由席。そこに追加で支払いをすると、指定席が選べるシステムです。

https://kinoshita-circus.co.jp/htmls/ticket/ticket-kagoshima-2024.htm

 今回は、初めてだったので自由席にしました。

できたら指定席の方が良い

 ですが、ケチらない方が良いです!大きく分けて2つ、理由があります。

 一つは、座席の椅子が全く違います。自由席は板にクッションだけですが、指定席は背もたれ付きの椅子です。サーカスは休憩があるとは言え、2時間近くの長丁場なので、できればがあった方が良いです。自由席に座った翌日以降、しばらくは背中がバキバキでした(;´・ω・)
 もう一つが、サーカスの演目は、基本的に正面から綺麗に見えることを想定しています。座席図を見ると分かりますが、自由席は基本的に横から見ることになります。自由席からでも綺麗に見えるのですが、やはり正面から見た方が綺麗に見えるかと思います。

 指定席で一番安いロイヤルグリーン席で+1500円なので、それだけプラスで支払った方が良かったかなぁと個人的には思いました。一番はリングサイドなのでしょうけど。

 色々なところで招待券が当たるキャンペーンがありますが、もし当たった時には思い切って指定席にしましょう!入場料が無料になるので、指定席にしても安くなります(チケット購入窓口で指定席を購入したいですと伝えると対応していただけるそうです)。

テントの外

 開演前の取材では、まだ骨組みだけだった虎はこうなったんですね。
 虎あるゲートの左側がチケット売り場、右側が入場ゲートです。

 ゲートから中に入ると、正面にテーブルがあります。
 象さんの保護活動基金などの募金箱、アンケートや感想を書くノートがあります。アンケートを応募すると、電動自転車が当たるキャンペーンもされていました。

 この辺りは、木下社長にインタビューを伺った場所ですね。

 フードとドリンクが購入できるスペースもあります。とてもいい匂いが漂っていました。

 ドリンクだけで良いのであれば、入口近くに自販機もあります。

 あと大人の方にはお酒の販売もあります。なんとサーカスのテント内で飲酒ができますよ。

 と飲み物をとてもプッシュしました。理由としては、鹿児島公演を開催している12月から3月にかけてはテント内は暖房がかかっており、暑いぐらいです。コートどころか上着を脱いでちょうど良いぐらい暖房が効いています。
 それもあって、とても喉が渇きます。会場外からの持ち込みは基本的にできないため(水筒はOKです)、開場前に買っておき、水分補給をしっかりすることをお勧めします。風邪の予防にもなりますからね。

 フードはお土産コーナーにもあります。木下大サーカスでしか購入できないお菓子もあります。あとは普通のお菓子もありますので、安心してください。

 このフードコーナーの奥にお手洗いがあります
 お手洗いはもちろん水洗ですし、車いす対応、またおむつ交換台もありました。数は多めではありますが、休憩中は混雑するので、できるだけ事前にすませておくと良いです。

演技について

 テント内はグランドフィナーレを除いて、撮影ができません。
 そこで、印象に残った演目を紹介したいと思います。

 なお、プログラムは日と時間によってことなります。私が見た演目がない場合もありますので、ご了承ください。

オープニング

 冒頭はバレエで始まり、そこから吊りロープのオープニングショーが始まりました。
 吊りロープというのは、天井から吊るされたロープにぶら下がる演目です。「サーカスってこういうものだぞ」というメッセージを感じました。そして人間はこんなこともできるのかーと口が開いてしまいました。
 首の後ろにロープをひっかけて、ぐるぐると回る演目では、多くのお客さんが驚きの声をあげていました。

七丁椅子

 七丁椅子は名前の通り、7つの椅子を使った演目です。どうするかと言えば、台の上に木製の椅子を一つ一つ重ねては上って、倒立などを披露する演目です。伝統芸能ですね。
 一つ一つ椅子を積み上げていくので、徐々に緊張感と、揺れが増していきます。見ている自分も手に汗をかいて、息を止めて見てしまいました。

 そしてこの見どころは演技をする方もですが、裏方の皆さんのサポートが見事でした。棒を使って椅子を渡す所などは今までの積み重ねを感じます。

アルバトロス

 オープニングでは吊るしたロープでの演技でしたが、こちらは3mの棒を吊るして行う演目です。ロープのように、手などに巻いて演技をすることができません。
 その棒に二人でぶら下がりながら、演技をするのですが……まるで無重力のように動きます。時には逆立ち、時には腕だけで横になり、横になった人の上に乗るなどなど。この場だけ重力がないように錯覚してしまいました。

ポニーの演技

 ここまで緊迫する、手に汗握る演目が続きましたが、ポニーのショーはほっとする演目です。
 調教師の指示に従って、舞台をぐるっと回ったりと可愛さを振りまいてくれます。
 しかしそこはサーカス、ポニーが突然立ち上がり二足歩行をします。その様子を見て、子どもたちが「すごい!」「かわいい」と歓声が上がりました。

坂綱

 聞いたことがない演目でしたが、古典芸なんですね。木下大サーカスの第一回公演や、東大寺落慶法要でも行われたそうです。
 名前から分かる通り、傾斜40度ほどの綱の上を、傘を持ちながら上ったり、下りたりします。
 ふらっとすると、会場がざわつきますが、すぐに立て直し上ります。落ちることはないだろうし、命綱もあるので大丈夫だと分かっているのですが、やはり見ている方は怖いですね。

 怖いと言えば、下り方です。立ったまま後ろ向きに滑り降りたり、綱の上に寝そべって、背泳ぎのように下りていきます。「綱の上なのに」とびっくりして、目を疑いました。

イリュージョン

 木下大サーカスは「スーパーミラクルイリュージョン」と言っている通り、イリュージョンも見どころの演目です。
 テーブルの上で行う手品を見たことがある人は多いと思いますが、木下大サーカスのイリュージョンはそれとは規模が違いました。
 からっぽの箱の中から人が出てきたり、檻の中に火をつけて布をかぶせると中からライオンが出てきたりと最初から規模が違うイリュージョンが連発されます。
 箱の中に人が入り、杭を差し込むというイリュージョンでは、客席から「きゃー」という悲鳴が上がっていました。もちろん中から何事もなく人が出てくるだろうと思っていましたが、頭で考えるのと感情は違いますね。

空中大車輪

 別名「Wheel of Death」というかなり怖い名前がついている演目です。死の輪ですよ、直訳すると。
 実際に見ると、その名前の理由が分かります。全長10m以上はあろうという鉄橋の両端に輪っかのある装置を使います。装置全体が回るため、命綱が使えない上に、少しタイミングが崩れると回転が滞ってしまうという危険な演目です。

 二人一組で、その輪に入ったり、輪に乗ったり、ぶらさがったりしてぐるぐると回ります。装置が大きいこともあり、大迫力です。二人でバランスをとりながら回転させていると、突然目隠しをしたり、逆立ちをしたり、最後の方では輪っかの上で縄跳びを始めました。縄跳びの時には少しバランスを崩して危ないシーンがあり、客席からは声が上がりましたが、その後にばっちり成功させていました。さすがです。

休憩

 ここで50分経ち、休憩が20分入ります。余談ですが、この間に空中大回転を片付けて、次の猛獣ショーの準備をされていました。第一部の余韻に浸りながら、撤収と準備を見ていました。

 休憩に入った直後はトイレや売店はとても混雑していました。余裕があれば、10分ほど経ってから移動するのをお勧めします。上のような感じで人が少なく快適です。
 また自由席の場合は席を確保しておくのは難しいので、やはり指定席の方が良いのではないかと思いました。

猛獣ショー

 第二部のスタートは、サーカスの花形と言えば、この猛獣ショーですね。今回は3頭のライオンが出演していました。
 じっと台に座っているライオンを見ていると可愛く見えてきましたが……ライオンなんですよね。中にいる調教師さんと並ぶとその大きさを実感します。
 座っているだけではなく、調教師の指示に従い、台を飛んだり、輪っかをくぐったりと演技をします。演技をしていない間は、台に座ってじっと指示を待っていました。ライオンが幼いころから一緒に過ごして信頼関係を結ぶことが大事だと言われていましたが、その信頼関係を感じた時間でした。

ピエロ

 サーカスと言えば、ピエロの存在も欠かせません。

 刺激的な演目の間に登場しては、場を和ませる。だからこそ2時間という長い時間を楽しく過ごすことができると分かりました。
 ピエロが二人、会場にいるお客さんを巻き込んで演技をしながら、会場を一つにまとめて、笑顔の渦を作っていきます。見ていて、とても楽しかったです。

オートバイショー

 金属製の球体の中をバイクで縦横無尽に走り回る演目です。開演前の際に、金網のメンテナンスを見せて頂いたこともあり、見たいと思っていた演目でした。

 最初は一台、縦横無尽に走り回り、テント内にバイクのエンジン音が響き渡ります。
 しばらくすると、裏からもう一台バイクが出てきました。そして球の中に入り、今度は2台で走り始めました。ぶつかるのではないかとハラハラしながら、バイクが走る様子を、固唾を飲んで見守りました。

ハンドスタンディング

 名前の通り、手だけで体を支える演目です。

 人が一人乗れる程度の台の上に、さらに人の手ほどの台を挿しこんで固定します。その上で足をつかずに演技をします。
 基本は倒立なのですが、そのまま体を床と水平にしたり、また片腕だけでジャンプをしたりとアクロバティックな動きが繰り広げられます。アルバトロスの時にも思いましたが、重力が仕事をしていないように見えるほどの自由な動きでした。

ジャグリング

 ジャグリングもサーカスと言えばイメージする演目の一つでしょう。どちらかと言えば大道芸をイメージされる方もいるかもしれません。

 舞台に出てくると同時に、6つのクラブを猛スピードで投げながら登場されました。ジャグリングは演者が多いので差別化が大変とのことですが、木下大サーカスのブライアンさんはスピードで勝負をされているそうです。
 クラブをただ投げるだけではなく、さまざまな投げ方をして、様々な軌跡を描く様子はまるで空中に絵を描いているようでした。またクラブの他にはリングでのジャグリングもありました。高く投げ上げたいくつものリングを首でキャッチしていき、全てキャッチできた際には会場から割れんばかりの拍手が沸きました。

象さんのショー

 木下大サーカスと言えば、象のショーです。

 舞台に象が2頭現れたときには、会場から声が上がりました。やはり象さんは人気者です。動物園でも子供たちが集まりますもんね。ここが動物園と違うのは、人を乗せて登場することでしょう。
 調教師と息の合ったコンビネーションで、小さな台に乗ったり、座ったりする様子は可愛くもダイナミックでした。バランス感覚を見せたあとは、床にぺたんとお尻から座り、前足を挙げて振るなど、象の巨体からは想像もしなかった動きを披露してくれました。
 退場の際には、2頭の象がお互いに鼻をつかんで、その上に人を乗せてぐるっと舞台を一周していきました。象の鼻ってすごい器用なんですね。

空中ブランコ

 木下大サーカスの演目で最後を飾るのは、ダブル空中ブランコショーです。
 名前の通り、空中ブランコが2つ並んでおり、左右から飛ぶというダイナミックな演目です。

 空中ブランコは、柱側から中心に飛ぶ「フライヤー」と、中心でフライヤーを捕まえる「キャッチャー」の二人一組での演技です。
 私は高所恐怖症なので、見ているだけでも怖かったのですが……ピエロのおかげで楽しく見られました。そう、木下大サーカスではピエロが飛びます。コミカルな演技を交えながら、緊張感の間に笑いを届けてくれます。しかしピエロと言え、そここはフライヤー、決めるときにはびしっと決めていてかっこよかったです。

 空中ブランコの演技もですが、去り際もかっこよいんですよ。
 ネットに飛び降りるのですが、その際に体を回転させたり、ひねったりして着地します。人によってはネットで跳ねて退場されたりと、演目の最後まで楽しませてくれます。

グランドフィナーレ

 最後に出演された演者が全員登場するグランドフィナーレが最後に行われます。
「撮影OK」の札が出てからカメラを構えましょう。このためにカメラを持って行きました。

サーカスは子どもだけでなく、大人も楽しめるエンターテインメント

 前回の取材で、案内をしてくださった新宅さんもおっしゃられていたのですが「サーカスは子どもからお年寄りまで楽しめる、歴史のある娯楽です」はその通りだと思いました。大人になったからこそ、「あんな動きができるんだ」という実感も持てましたし、技量の高さのイメージができた気がします。もちろん、子どもは子どもの感じ方もあるでしょう。様々な年代の人たちが同じ場で、同じ演技を見て、会場が一体となる感覚は久しぶりに経験しました(コロナで人が密集するのを避けていたというのもありますが)。

なんとチケットの抽選中です

 カゴシマガジンを運営しているシナプスでは、現在この木下大サーカスのチケットプレゼントを行っています。
 もしこの記事や、準備をしている記事を見て「面白そうだなぁ」と思った方、是非とも応募してみてください|ω・)ノシ
 

投稿者プロフィール

そーき
そーき
鹿児島県内をバイクでぶらぶらと走っている事務員です。
食べること、写真を撮ることが好きです。