
鹿児島県が主催する『ノウフクマルシェ農福連携マルシェ2025「春の収穫祭」』に行ってきました。
農福連携とは
「農福連携」とは,障害者等が農業分野で活躍することを通じ,自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。
農福連携に取り組むことで,障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく,担い手不足や高齢化が進む農業分野において,新たな働き手を確保するとともに収入の向上につながる可能性もあります。
文字通りではありますが、農業と福祉が連携することで、それぞれの問題点を解決しようという試みです。
ノウフクマルシェはこの農福連携の取り込みを知ってもらうこと、そして障害福祉サービスを身近に感じてもらおうという取り組みです。
なお、カゴシマガジンで記事にするのは、今回で2回目です。
ということで、前回より多い23の事業所さんにお話しを伺ってきました\( ‘ω’)/
事業所への取材と、写真撮影については、一般社団法人かごしま障がい者共同受注センターと各事業所の許可を頂いております(アミュ広場は基本的に撮影禁止のため)。
事業所紹介
夢の里

鹿児島市にある事業所です。
焼き芋や漬物を販売されていました。漬物は試食をさせていただきましたが、優しい味でおいしかったです。こういうイベントのみの販売で、数量限定です。という言葉に「買おうかな」とかなり悩みました。
太陽の丘

鹿屋市ある事業所です。
紅はるかを使ったケーキ(KANON)や、イベント限定の紅はるかチーズケーキを販売されていました。チーズケーキは試食させていただき、おいしかったので購入しました。
また、ノウフクスナックというおかきのセットも販売していました。
きらら

日置市にある事業所です。
ココノワブレッドの隣にある事業所です。
収穫した野菜や果物、そして自家焙煎をしたコーヒーを販売していました。野菜はココノワブレッド前の無人販売、コーヒーはココノワブレッドで購入ができます。
陵北荘

鹿屋市にある事業所です。
作りたてのポップコーン、パンやお菓子、木工製品と幅広く販売されていました。
パンは垂水市にある「ティンカーベル」で作ったものと言えば「あのお店か」と思われる方も多いのではないでしょうか。とても美味しいパン屋さんです。
慈生園

南九州市にある事業所です。
前回のノウフクマルシェでシュークリームを食べて、そのあと更生会の本部で販売していると聞いて購入しに行きました。クッキー生地がとても美味しいシュークリームです。
そして更生会は地域交流センターはやまという施設を運営しています。ここでデイキャンプもしたので、早いうちに記事にしたいですね。
あすくーる入来

薩摩川内市にある事業所です。
きんかんの栽培と加工、その他農産物の栽培もしています。
農産物は、おじゃったモールさつま川内館で購入ができます。
アルク

姶良市にある事業所です。
手作り調味料である「本格手抜調味料」、自家焙煎コーヒーを販売していました。本格手抜き調味料とだし汁で作ったスープを頂きましたが、これだけで味が決まっていてとても美味しかったです。にんにくを使った調味料も、それだけでご飯が食べられるぐらい美味しかったです。
調味料などは、姶良市にある食のふたきで購入できるとのことでした。
朝陽ワイナリー

薩摩川内市にある事業所です。
旧朝陽小学校の校舎を利用して、ぶどうの栽培から、ワインの醸造と販売まで行っています。
農福連携もあり、お酒関係の事業所が増えてきている印象がありますが、ワインは珍しい気がします。
Instagramを見ると購入できる場所や、新商品の情報が見られます。
でじるみ

鹿児島市にある事業所です。
2024年の冬に開所した、新しい事業所です。九州初のフランチャイズとのことです。
イラストなどのスキルを身に着けることが主な目的とのことですが、利用者さんの描かれたイラストを使った絵はがきや缶バッジがもらえる「でじくじ」をされていました。
またワークショップでは、液晶タブレットを使ったイラスト作成体験も実施されていました。
Thyme(タイム)

鹿児島にある事業所です。
こちらも最近できた事業所とのことでした。
写真を見て分かる通り、花をモチーフにした小物が中心です。お話を聞いている間、女性のお客さんが「可愛いねー」と手に取っては褒められていました。
就労支援センター七福神

鹿児島市にある事業所です。
前回のノウフクマルシェや、他の福祉系マルシェイベントにもよく参加されています。
写真の通り、皮工芸が中心です。こちらは全て、利用者さんがひとつひとつ手作りをされています。続けられた方の中には、ベテランになっている方もいらっしゃるとか。
またプリザーブドフラワーを使ったコサージュもあり、小物系がとても充実していました。
ラグーナ出版

鹿児島市にある事業所です。
ラグーナ出版は就労継続支援A型で出版関係、就労継続支援B型で社食やこうしたお弁当の製造をされています。
お弁当もですが、今回はおはぎの販売をプッシュされていました。なぜおはぎをとお聞きしたら「本棚……棚からぼたもちです。出版社なので」とのことでした。笑ってしまったので、おはぎとお弁当を買いました。
本や雑貨は、それぞれネットショップで購入ができます。
旭福祉センター

鹿児島市にある事業所です。
事業所名ではピンとこないかと思いますが、鹿児島市岡之原にある「ベーカリー楓」「Cafe NODOKA」を運営しています。どちらもおいしいと評判のお店ですね。いつか行ってみたいと思い、以前からチェックをしていました。
ドーナツは棒が挿してあり食べやすく、またパンも沢山並んでいて、見ているだけでもお腹が鳴りました(´・ω・`)
すみよしの里

曽於市にある事業所です。
野菜の栽培、門松作成など幅広くされている事業所です。今回のメインは写真にある紅はるかです。そして写真を撮り忘れてしまったのですが、これを使った焼き芋を販売されていました。
焼き芋は道の駅すえよしの冷凍コーナーでも購入ができるそうです。甘くておいしいと評判が良いそうですよ。
デイハウスふたば脇本

阿久根市にある事業所です。
写真を見れば分かる通り、柑橘の栽培、収穫、加工と販売を行っています。今回は左端のぼんたんを担当されていた利用者さんとお話ができました。大変なことも多いそうですが、こうして売れると嬉しいと話をされました。
ぼんたんと言えば、皮をむくのが大変だろうということで、皮をむいた状態で販売されていました。甘くておいしかったので買えば良かった……と思いました。
ぽんぽこ村

長島町にある事業所です。
作業はじゃがいもの生産を始めとした農作業が中心です。収穫したじゃがいもは、道の駅長島(長島の西側にある道の駅)で販売しているとのことでした。以前、長島でじゃがいもを購入して食べたことがありますが、とても美味しいんですよね。
ただ、今回は小物が中心となっていました。カラフルな展示で、見ていて楽しかったですね。
ワークショップはやと

霧島市の事業所です。
「試食どうですか?」とグリーンレタスを食べさせて頂きました。説明を聞くと、葉物関係は水耕栽培をされているそうで、露地栽培と比べると柔らかく育つそうです。
また、お茶の作業もあり、そちらも置いてありました。一つ一つ手作業で入れているそうです。
ジャミ

鹿児島市にある事業所です。
端切れを使った布草履を作ったり、ラグマットを作られています。他のクラフト系も販売されていました。
また自社農園で野菜の栽培もされており、人参とブロッコリーを販売されていました。
農業系は収益が比較的安定するのでありがたい、と職員の方が話されていました。
なお、野菜については鹿児島市役所の中庭で実施されている「ナイスハートカフェ」で販売されているそうです。
フレンドリーホームいいぐま

鹿屋市にある事業所です。
とっくりとおちょこが目に入ったので、声をかけさせて頂きました。
主な事業は、野菜の栽培と牛の肥育だそうです。牛ですか確認をしましたが「牛を飼って育てているんですよ」とのことでした。鹿児島市内ではそういう事業所を見ないので新鮮でした。
ラスターNEXT

鹿児島市にある事業所です。
パソコンを使った仕事が中心ですが、ノウフクマルシェではハンドメイドの小物を販売していました。パソコン関係だと、こうした物販は難しいそうです。
他にもポスティングやイラスト作成、あとはホームページの作成もされているとのことでした。
ちょこっと

薩摩川内市にある事業所です。
野菜の栽培もですが、古民家カフェちょこっとで栽培した野菜を使った料理を提供されています。以前行ったときは定休日で食べられなかったんですよね。営業日はInstagramで発信されているとのことで、事前に確認することをお勧めします。
野菜だけでなく、コロッケ、焼酎、甘酒も販売していました。寒かったので、甘酒を頂きましたが、濃厚で美味しかったです。体がホカホカになりました。
天文館果実堂

鹿児島市にある事業所です。
事業所名で分かると思いますが、天文館にあるフルーツパーラーです。
ジュースなどもですが、クレープやシフォンケーキ、ムースなどのスイーツを中心に販売していました。新商品や営業情報はInstagramで公開しているとのことです。
またパフェをモチーフにしたアクセサリもありました。
果物が苦手なことを伝えると「これだったら大丈夫だと思います」と知覧茶のシフォンケーキをお勧めしてくださいました。お茶の香りがしっかりとしていて、美味しかったです。
大潟屋

日置市にある事業所です。
野菜や米の栽培を中心としながら、はちみつの瓶詰めとラベル貼り、自家焙煎のコーヒーを販売されているそうです。特に農業系については、こまめにInstagramで配信されています。
コーヒーにはちみつを入れた「はちみつコーヒー」がお勧めとのことだったので頂きました。コーヒーの苦みに、優しいはちみつの甘みがマッチして美味しかったです。
ノウフクマルシェで聞いたこと、考えたこと

販路が少ない
小規模の事業所さんは実店舗での販売は難しく、こうしたマルシェが販売の機会になっているそうです。
通販もしたいと考えているところも多いようですが、どうすれば良いのか分からないという話も多く聞きました。
通販ってどうやったらいいの
通販を使ってみたいものの「どうすれば良いのか分からない」「どこがいいのか分からない」という意見もありました。
こういう悩みを相談する場所がそもそも分からないとも言われました。
通販ができれば、もっと多くの方に買ってもらうこともできるのでしょうね。
売り上げの問題
障害者の就労支援では、こうした売り上げが利用者さんの工賃や賃金となるため、売り上げないと支払いが難しくなります。
「プロが作ったわけではないから、値段を上げるのもはばかられる」という意見もありました。
私としては、良いものは良い値段にしてもいいのに……と思ったのですが、そう簡単な問題ではないようです。
利用者さんと一緒に仕事をするのはやりがいがある
指導員、管理者の方と話をしてよく出てきたのが「作業を利用者さんと一緒にするのはやりがいがある」とのことでした。
利用者さんも「職員の人と一緒に仕事ができて楽しい」と言われていました。
これは、障害福祉で働く魅力ですね。
ノウフクマルシェは、農福連携について知ってもらう場でもありますが、障害福祉について知ってもらう場でもあると思い、最後にこういう話をしました。
今回の記事を書きながら「こうした障害福祉の事業所を、一つ一つしっかりと紹介していけたら良いなぁ」と思いました。
もし「うちに来てもいいよ」という事業所さんがいましたら、ご連絡ください|ω・)
そして、紹介した事業所の事業内容に興味がある企業さんがいらっしゃいましたら、是非とも連絡をとってみてください。
この記事が少しでもそういう繋がりを作ることに貢献出来たら、とても嬉しいです。
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