同日に投稿した、古民家カフェ「ちょこっと」の記事を読んでいただけたでしょうか。
今回はその続きになります|ω・) できれば読んでから、この記事を読んで頂きたいです。
就労継続支援B型 ちょこっと
古民家カフェ「ちょこっと」を運営しているのは、合同会社情熱家です。
そして、同社は就労継続支援B型ちょこっとを運営し、その中で古民家カフェも運営されています。
「就労継続支援B型」というワードは聞きなれないと思いますが、以下のような障害福祉サービスです。
通常の事業所に雇用されることが困難な就労経験のある障害のある方に対し、生産活動などの機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行うサービスです。
WAM NET「就労継続支援B型(非雇用型)」
ざっくりと言えば「障害者が就労する施設」です。一般企業の障害者雇用と大きくことなるのは、障害福祉サービスであり、障害に対する知識のある支援者がおり、サポートをしながら技術を身に着けていくことができる施設です。
就労継続支援B型ちょこっとでは、農作物の生産と販売、カフェの運営を行っています。
上記の記事で、ノウフクマルシェについて触れたのでピンときた方もいらっしゃったと思います。
ですが、あえて障害者の就労施設という話をしませんでした。
だって美味しいご飯の話をたくさんしたかったんです!
そして、今回は障害福祉の方面から「ちょこっと」の話をたくさんしたいと思います。
代表の本村さん
ランチを頂いたあと、就労継続支援B型ちょこっとを運営している、合同会社情熱家の代表の本村修さんに事業所の案内と、お話をちょこっとどころではなく、たくさん伺ってきました。

合同会社情熱家の代表は本村修さん、就労継続支援B型ちょこっとの管理者は田原千穂子さんと2人が中心になって運営されています。
「農業と経営は私(本村さん)。福祉と運営は田原がしています」と二人で仕事を分けながら、協力しながら運営されています。
古民家カフェ「ちょこっと」

改めて紹介となりますが、古民家カフェ「ちょこっと」は、築60年の民家をリフォームした古民家カフェです。
一部改装はされていますが、基本的には民家の雰囲気を残している、良い雰囲気のカフェです。

古民家カフェ「ちょこっと」に入ると、まず目に入るこの元土間スペースにあるカウンター席は、管理者の田原さんのアイディアです。
「車いすの人はそのまま座れ、高齢で足腰が悪い人は靴を脱がないで済む。農作業で長靴を履いている人たちも気軽に入ってきて欲しい」という思いから、作られたこのスペース。
近所の方が、毎日11時頃に来ては、この右にあるカウンターでご飯を食べていかれるそうです。そういう場所があるのは良いですね。

ランチ

メニューは日替わりランチ700円、コロッケランチ700円、おうちカレー500円です。
今回はコロッケランチが売り切れだったので、日替わりランチを頂きました。これで700円はお得です。
しかも美味しい。優しい味付けがとても良かったです。
小鉢が多く、ちょこっとずつ美味しいものを頂けるのはとても良かったです。
実はこのランチ、地域に住んでいる人は500円で頂けます。
本村さんたちが考えているのは「地域に開かれた、根差した場所」なので、地域の人たちが来やすい価格設定にしているそうです。
実際にカフェへ行って、本村さんから話を伺う中で、地域の方が来る理由は価格だけではないとは思いました。
古民家カフェを立ち上げた理由

以前は農業だけしていた就労継続支援B型ちょこっとが、古民家カフェ「ちょこっと」をするようになったのには理由がありました。
斜め向かいに事務所があるのですが、そこを建てた後に、この民家を持っていた方から相談を受けたそうです。
障害福祉サービスのを利用する方たちの活躍の場を増やしたいと思っていた所で、いい機会だとカフェにされたという流れです。
ちょこっと農場

カフェの向かい側にある駐車場の横にある畑が、ちょこっと農園です。
名前に反して結構広く、様々な野菜を栽培しています。
この日は、利用者さんたちがさつまいもの植え付けをされていました。さつまいもは、カフェの名物であるコロッケにもなりますし、「情熱家の焼酎」という本数限定の焼酎にもなります。

「一人は肥料を撒いて、もう一人は間隔を測って、もう一人がいもを植えていきます。一人一人、それぞれができることをするというのがうちの方針です」
一人が全てのことをするのは大変ですが、一つ一つのことをしていけば、スムーズにできます。できる仕事を任せるというのが、ちょこっとの方針とのことです。この考え方は共感するものがありました。

この畑で栽培された野菜は、カフェの料理にもなりますが、駐車場にある無人販売所でも購入ができます。
また近くの物産館などにも並んでいるとのことです。

無人販売所の横には、かわいらしいバス停がありました。
送迎をしているのですが、利用者の皆さんがここで並んでいるのを見て、保護者の方が作って、持ってこられたそうです。
畑はここだけではなかった……
「まだ畑はあるので、見て行きませんか?」と本村さんにお誘いを受けたので、せっかくなので見学することにしました。

少し歩くと、住宅街の中に畑が広がります。
「ここもうちで耕して、野菜を植えてるんだけどね」とのこと。
面白いのが、情熱家から声をかけたのではなく、畑の持ち主さんから声をかけられて畑にしたそうです。
この地区は高齢化が進んでおり、元々畑をされていた方々が管理できなくなり、荒れ地になっている場所も多くあります。
その管理ができなくなった畑を「使って欲しい」と声を掛けられて、今ではいくつものこうした畑を管理しているそうです。
古民家カフェの周りにちょこっとずつ畑があり、ちょこっとずつ野菜を作っている感じですね。
高江未来学校

就労継続支援B型ちょこっとはこの高江未来学校の一角も事業所にしています。
元技術室では、米の選別作業や、コロッケづくりはここでされています。

中も見せて頂きましたが、利用者の皆さんが生き生きと、楽しそうに作業をされているのがとても印象的でした。
余談ですが、校舎の横にある木はしいたけの原木だそうです。
「みそ汁に、しいたけが入ってたでしょ」と言われましたが、まさかしいたけまで……。

校庭の南側からぱちぱちと音がしていました。
「あれは、竹炭を作っているんですよ。さっきみた山で竹をとってきて、燃やして竹炭にして、それを畑に撒きます」
竹は利用者さんと地域の方と一緒に切り出しているそうです。

校庭の東側には、ビニールハウスがあり、中には色々な野菜が元気に育っていました。
雨の日は畑仕事ができないので、ここで種植えをしたりするとのことです。
一つ一つ手作業で植えたトウモロコシの種からは、しっかりと芽が出ていました。

校庭の端っこにも畑がありました。
本当にこの辺り、至るところにちょこっとずつ農園があります。
校庭から外を見ると、そこにも畑がありました。
「ここは隣に住んでいる方が以前畑にしていたんだけど、使われていなくて。使って欲しいって言われてうちが管理しているんですよ。採って食べてもらえるものを植えて、うちも使われせてもらっています」
こちらの畑は地域との共有でした。
本当にこの辺りの畑は全てちょこっと農園なのでは……と思い始めました。
地域の子どもたちとの交流

この日は午後から、地域の子どもたちが収穫に来られていました。
こういう景色は珍しいことではなく、先ほどの高江未来学校に入っている児童発達支援や放課後等デイサービスを利用している子どもたちも来るそうです。
本村さんは、将来的には畑を地域の子どもたちがいる事業所に貸し出し、種植えと収穫は子どもたちがして、栽培は事業所でする協力関係も考えているそうです。
他の事業所との交流
という話をしていたら、本村さんの電話が鳴りました。
以前からやり取りをしている他の事業所の方から、野菜の生育の相談だったそうです。
こういう知識ってそんな簡単に渡してしまっても良いのでしょうか、と聞いている私の方が不安になります。
ちょこっとでは他の事業所の視察なども積極的に受け入れています。
この日の前日も見学があったそうです。
「ちょこっとみたいな、こういう場所が増えて欲しいんですよ。それに上手くいったところはこうすれば上手くいった。苦労としたところはこうしたら良かったって伝えた方が良いじゃないですか」とやはりいい笑顔で話をされました。
本当に「ちょこっと」ずつ。だけど集まると……
事業所とお店の名前の通りちょこっとずつですが、集まった結果「ちょこっとではない」量になっています。
小鉢の量もですし、畑もですし、労働力もですし……。
一つ一つを見ると小さいですが、それらを上手く組み合わせることで、こんなに大きく、魅力的なことができるんですね。
特に感じたのは、利用者さんの得意なことやできることをちょこっとずつ集めるという考え方でした。
一人一人の魅力を発掘して、磨いて、発揮できるようにしていました。
そして帰りの送迎時に皆さんの顔を見ましたが、皆さん充実した笑顔でした。車を待っている間、ずーっと笑いが起こっていました。笑顔はたくさんでした。
終わりに
以上、合同会社情熱家の運営する、就労継続支援B型ちょこっとと古民家カフェ「ちょこっと」の紹介でした。
事業所に反して、ちょこっとどころではない長さになってしまいました(;’∀’)
本村さんと田原さんが楽しそうに話をされた内容を少しでも……と思って書いた結果、こうなってしまいました。
これもまた「ちょこっと」が集まった結果ですね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
こうして記事にしたことで、「ちょこっと」の魅力がちょこっと……ではなく、たくさん伝われば幸いです。
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