前回に引き続き、薩摩街道を辿ることに。市内にある街道は、区画整備の為、ほぼ面影がなく、道も残っていない部分が多いが、阿久根駅~倉津灯台まで辿ってみました。
~阿久根駅~
阿久根駅からスタート。
阿久根駅の歴史は古く1922年川内線阿久根-西方間が開通したのに伴い、阿久根駅として開業。
2013年、駅舎の改修工事を開始、2014年5月3日完成。「にぎわい交流館阿久根駅」として新装開業しました。駅舎内には、多目的に利用できる待合室や、図書コーナー、キッズルーム、カフェ、食堂、お土産販売などがあり、地域の方の憩いの場でもあります。
観光列車「おれんじ食堂」では、阿久根の旬な食材でおいしい料理を食べながら、美しい車窓を満喫できますよ。
「阿久根」は、室町時代中期前は「莫祢」と書いていたそうです。「莫祢」は射場(狩りの場)の意味であり、「あくね」は海や山の幸にも恵まれ、獲物の鹿や猪、兎なども捕れ、領主やその御家人の遊興も兼ねた特別な狩り場であったと。また、「アク」は魚や漁業を意味する言葉で、「ネ」は岩礁の意味。そして、一般には狩猟を禁止されていた鶴も射ることが許可されてました。
阿久根にも鶴の大群が来ていた!知らなかったなー。
今ではお隣出水市が鶴の飛来地になってますが、阿久根にもきてたんですね。狩りをされたくなく、鶴にとっては、阿久根は危険だ。っと感じ出水市に飛来するようになったのかな~。。。鶴に聞かないとわかりませんが(笑)
~阿久根の街道~
阿久根駅からスタート。3号線を渡り、一本海側の道が、薩摩街道です。市内には、写真の石標があるので、目印になります。
この石標の道を、高松川方面へ歩きます。途中には、阿久根の名物「つけあげ」の工場や、お醤油屋さんもあり、ちょっとしたお買い物もできますよ。
薩摩街道から、もう一本海側の道へ行ってみましょう。
住宅街となってますが、海側をみると。防波堤があります。昔は、このあたりまで砂浜が広がり、松林が続いていました。この道に沿って、高松川まで歩きましょう。
先ほど鶴のお話をしましたが、高松川中流の水田一帯が飛来地だったそうです。村人たちは、「鶴来地(つるごうち)」と呼び、現在は「鶴川内」の地名となってます。そして、「鶴川内」の「羽田」という地区は、越冬した鶴の羽が抜けた水田を見て「羽田」と地名がつけられた。といわれてます。本当に鶴の飛来地になってたんですね。今では数羽迷ってきてますが。。。(笑)
ここまでは薩摩街道が残っていますが、ここから先は、区画整備で道がなくなってしまってます。阿久根市商工会議所からは、阿久根市の街の中を歩いてみましょう!
まずは、商工会議所を過ぎ、右へ。
住宅街の中に、スナックや居酒屋、温泉まで揃ってます。温泉は超あつ湯。現存する阿久根温泉では、もっとも最古の湯「きみよし温泉」これから冬の間は、あつ湯で、さっと湯を浴びるのもいいねですね。因みに、湯の温度、43.6度。。。私、暑がりなので、、、すぐ上がってしまいました。でも、ポカポカずーっと残ってる~。心地よいポカポカで寝れそうでした。
さてさて、また海沿いの道に出て、倉津灯台を目指します。
~倉津灯台~
海沿いを歩き、阿久根市役所を右折し、倉津港方面へ。途中には、阿久根の七不思議、光礁(ひかるぜ)
光を発する岩としての言い伝えがあり、その光は白銀を溶かしたような色と言われている。しかし実際にその光を見た人はほとんどいない。この光を拝むことができた人は、神の御心にかなうもので、必ず幸福になると信じられていた。明治時代の歌人として名高い「八田知紀」は薩摩藩の命令により、阿久根の名所・旧跡・神社・仏閣の調査をしていたが、その折幸運にも「ひかるぜの光」を見ることができたと書き残しているそうです。
どんな風に光るのか気になるところですね~。
さて、灯台まで、ゆっくりのんびり歩いていると、、、
防空壕!いつもは車なので、気づかずに通ってましたよ。歩いてみると、新しい発見があり、勉強になりまっす!
そうこうしていると、倉津港に到着。
倉津港は、鎌倉時代には中国貨幣による交易経済が進み、私貿易が盛んとなり、繁栄の時代もあったそうですよ。また鎖国後は遠見番所に物見を立て、戸柱との中間に大砲をすえ、異国船に備えたという。かなり重要な役割を果たしていたのですね。
倉津の「倉」は倉庫のことで、「津」は港を表す。阿久根港の外港で目と鼻の先ではあったが、陸路の道は険しく通行が困難だった。大型船入港ともなると、食料・水・薪等を運ぶ必要があったので倉庫を建てて貯蔵し、管理人を置いたのが「倉津」の地名の始まりと言われているそうです。
~運輸省~
あまり見かけない石標。運輸省用地。灯台だけあって、灯台下暗しのように、ひっそり足元に発見。
運輸省とは?
運輸省(うんゆしょう、英:Ministry of Transport)は、2001年(平成13年)1月5日まで存在した、陸海空の運輸行政のほか、海上保安・鉄道・気象等に関する行政を取扱う日本の中央省庁である。
ウィキペディア(Wikipedia)
倉津港、灯台共に、昔はなくてはならない重要な役割をしていたんですね。そして、ここからの眺めは、最高に気持ち~!手前に見える島は「阿久根大島」遠くは、長島町の風車まで見えます。
さてさて、たくさん歩いたので、灯台と海をみながら、お待ちかね!ランチターイム♪
今日のランチは、、、
今回の薩摩街道スタートから歩いて1分のところにある、港町珈琲焙煎所のサンドイッチランチ!
阿久根のお魚で作ったサンドや、阿久根産採れたてのお野菜などを使用し、美味しさがギューット詰まった、地産地食サンドイッチ!
帰りのために、パワーチャージ!
予約制なので、、、お気を付けください。また、定休日、新商品などは、Instagramからチェックをお願いします。
https://www.instagram.com/porttown_coffee_roasters/
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