世界一の島、加計呂麻島について今回は、西阿室集落の魅力について紹介したいと思います。
船で加計呂麻島の瀬相港に渡り、そこから車やバスでおよそ15分。大島海峡側の反対側、外海に面している西阿室集落があります。
1集落に小学校や郵便局があり、加計呂麻島でも大きな集落の一つだと言えると思います。
もともと、集落の豊年際で披露される「テンテン踊り」といった伝統芸能や、立神に沈む西阿室の夕日などで有名な集落ですが、ここ数年、集落の港に棲むウミガメや、小川で餌付けできるウナギが人気を集めています。
西阿室集落の港へ行くと、想像以上に簡単にウミガメに会うことができます。
漁(方言:イショ)が盛んな西阿室集落の方々が漁から港に戻り、魚を持ち帰る前に、港で魚を捌いて魚のアラ(捨てる部分)をウミガメに与えた事がきっかけで、船や人を怖がらず近づいて来るようになったと聞きます。
ウミガメの姿が見えなくても、港には木製のまな板が置いてありますので、まな板で岸壁をコンコンと軽く叩いていると、どこからともなくウミガメがやってきます。
集落の人々の暮らしと、ウミガメの信頼関係が作り上げた奇跡と言えるかもしれません。子ども達にも当然大人気です。
その他にも、集落の中央にある茂岡売店のすぐ前を流れる小さな川に棲むウナギも迫力満点です。
目の前にある茂岡売店の魚肉ソーセージが大好物だそうで、エサを奪い合うウナギの様子は圧巻です!笑
集落民や観光客から愛されているウナギですので、捕獲しないようお願いの看板が設置されてますが、ウツボと見間違えるほど巨大なこのウナギを獲ろうと思う人は、そもそも居ないかもしれません。笑
今回は、加計呂麻島の西阿室集落、ほのぼのとした人気者のウミガメとウナギのご紹介でした。どちらとも、集落民の日々の暮らしの中から生まれた本当の「手作りの観光資源」と言えるのかもしれません。
独特の時間が流れる加計呂麻島。人の暮らしと自然や生き物との面白い距離感を、西阿室集落で感じることができるのではないかと思います。
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