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発想の転換から大きな喜びの輪を作る『出張除夜の鐘』(後編)

前編はこちら

鹿児島から始まった『出張除夜の鐘』活動

ーー活動範囲はどれくらいになっているのでしょうか?

 去年行ったのが一番遠いのは多分伊集院じゃないかな。伊集院のホームホスピスに行ってあと、喜入の浜田クリニックに行って、吉野に実方の方にも行ってますし。
 後は鹿児島市の武やこの近辺。

ーー県外に似たような活動されているところはあるのでしょうか?

 ないですね。今のところは『出張除夜の鐘』はないと思います。

ーー鹿児島発と考えて良いのでしょうか?

 西本願寺別院がビハーラ活動の一環としてやってはいたんですよ。
しかしコロナの影響で止まってしまいました。

ーー逆に止まっちゃった。

 コロナ対策で施設関係者以外は入れないですからね。
 そこで私は発想の転換を行いました。「行かないといけない自分たちが届けるだけで良いじゃん」と。
 後は施設の方に任せましょう。
 高齢者は鐘について解っている人たちなので任せれば良いじゃんと。
 それで私たちは『任せる・預ける』という方法で逆にコロナになってから開始しました。

ーーそれで今の所まで広がりましたね。

 去年は17ヶ所。始めた時は10数か所くらいですね。
 去年までは鐘が1つしかなかったので利用は限られますよ。あまりたくさんは声を掛けられない。それぐらいで止め置きましたけど。今は看護師の方々と連携しているので看護師たちでの活動の中でうまく声を掛けていくかもしれません。その人たちがさらに活動を広げていくかもしれないといった状況です。

ーー医療系の方々が福祉事業という形で広げてくださるという状況が今できていると。

 できてると思います。今回立ち上げたNPOの理事の1人は前の看護協会長なので。
 その方の声掛けで「こんな鐘があるよと突いてみない?」という事で広がる可能性がありますね。

ーーでは、今後の展開としては全国的に広がる可能性はありますか?

 去年、山形県米沢市の方からご相談がありまして。
 山形の方は知り合いではあるんですけど、私のFB投稿を見て連絡が来て「是非そのうちでやってもいいかと。これは素晴らしい!」という事で問い合わせが来たので「当然やってください」と返事をしました。
 「出張除夜の鐘を名乗って良いですか?」と「全然名乗ってください。登録も何もしてないので」と言って、ご自身のお知り合いの施設に鐘ないので、大きな鐘を持って行ってこうやってゴーン!と突いてもらったらしいです。
 それでもう大変喜ばれたと。
 彼らは今年もすると思います。
 その時の話は住職の専門誌があるんですけれども、それにもちょっと取り上げてもらっているそうです。だからもしかしたら同じ様になさる方が今後出てくる可能性はあると思います。

【 出張除夜の鐘申し込み 】
実施期間 2022年12月1日~30日 申込期間 2022年10月15日より受付
開催: 浄土真宗本願寺派妙行寺(鹿児島県鹿児島市和田1丁目4-1)

 昨年もたくさんの施設にお邪魔させていただきました出張除夜の鐘、今年も実施いたします。1年間の感謝と来年への希望を胸に鐘を撞いてみませんか?

※注意※
 運搬の関係上、取りまとめてスケジュールを作成しますので、希望日に伺えない場合がございます。
 基本的に妙行寺から各施設様への運搬は申込施設様のスタッフの方々でお願い致します。(僧侶による法話・鐘撞のレクチャーなどが必要な方はあらかじめご連絡ください)
 高さが足りない場合などは机などの上に置き調整をお願い致します。

 ご不明な点は質問フォームまたは下記のメールアドレスまでお問合せください。
連絡先:myogyoji@po3.synapse.ne.jp

出張除夜の鐘申し込みフォーム

投稿者プロフィール

清永秀樹
清永秀樹
クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)