こんにちは!鹿児島の食を楽しむ♪
かご飯担当のリツコです。
そろそろお鍋が美味しい季節に…と思いましたが、意外とまだ鹿児島は例年に比べて冷え込みが遅いように感じます。寒いの苦手な私が、まだ日中は半袖でいることもありますし(家限定)
ちなみに、みなさんは地元の農家さんたちが作った野菜や果物など道の駅等の施設で買ったことはありますか?
鹿児島だと、直接100円を入れる箱と野菜・果物たちが置いてあるような「ミニ販売所」があることも珍しくありません。私はそういった場所に置いてある「旬」の野菜を買うのが好きで、安くてサイズも大きく味も「旬」のものなので美味しいのです。そして季節によって売られる野菜が移り変わりするので、そこで「四季」を感じたりもします。
あと友人や知人・職場や取引先の方から、そういった旬の食材を頂くこともあります。先日は「家で育ったものがあり美味しかったから」と友人から柿を頂いたり、印象深いのは今年の夏にお客様より朝獲れのトウモロコシを頂いたことも。
食べ物の美味しさはもちろん、くださる方の気持ちも美味しさにのっかってきますよね!こんな人の温かさと食が美味しい地元鹿児島はやっぱり良いところだなぁと再認識します!
今回はそんな人の温かさを感じるお店へ行ってきました!
霧島市隼人町にある、お好み焼きや「安さん(やっさん)」です!
安さんは10号線から海側の路地に入った所にあるお店です。
50年も続く老舗ですが、近年お店をリフォームされキレイな店構えです。


お店に入るとテーブル席とカウンター席もあります。

入ってテーブルに着くと、お店の女将さんが鉄板に油を引いてくれました。
キレイな方で気さくにお話をしてくださいます。

会話をしながらメニューを拝見!

お好み焼きですから、それはがっつり食べるつもりできています!
おすすめである、天下一のお好み焼きと大盛り焼そばを注文。
女将さんは天下一とミックスがよく頼まれると仰ってました。
待っている間に店内を見させていただくと、お店のファンであろう方が描かれたイラストが飾られていました。すごく心のこもったメッセージとイラストで見ているとジンときます。「あぁ、きっと地元の方にすごく愛されているお店なんだろうな」と感じました。

ほどなくしてお好み焼きのタネとお肉が置かれました。

タネを入れるカップに、これだけこんもりと材料がのった図を初めて見ました!育ちざかりを随分すぎても大食いである私のようなものが歓喜するボリュームです!

女将さんが手際よくタネを混ぜて鉄板の上に引き伸ばします。
そこに豚肉を散らし、紅ショウガをのせていきました。



ひっくり返すときは、なにやら専用の道具があり、それにのっけて大きなお好み焼きをひっくり返します。


いい焼き色です!
その次にやってきた焼きそばの具にさらに驚きました…!

見てください、この野菜のボリューム…!
麺も数玉あるのに、小さく見えます。

お好み焼きの隣で焼きますが、野菜で鉄板が覆われます。
女将さんは「焼いたら小さくなりますよ~」と言われますが、それでもボリュームがあることには変わりありません。


いい具合に焼けてきたら、焼きそばは下味をつけて更に混ぜ、最後にお好み焼きも焼きそばもソースをかけます。

あとはマヨネーズ、青のりと魚粉を振って仕上げです!



完成です!
まずは、お好み焼きを割って、いただきます!

外側はしっかり焼かれていて中身は具の旨味がつまっています!
この天下一というメニューは「ニンニク」入りで、そのニンニクがいいアクセントに。意外とさっぱりしたタレで素材の味を楽しみながらどんどん食べれます。
そして、このお店の特徴である「お味噌汁」。
今回、一緒に来てくれた方からの情報で「安さん」へ伺ったのですが、常連の方みなさんお味噌汁を頼むそうです。そう聞いて頼まないワケにはいきません。

うん!コクがあって美味しい!
最初は「お好み焼きにお味噌汁?」と不思議だったのですが、このボリューミーなお好み焼きの合間のお味噌汁は、お口直しの役割もしてくれて、飲んでいると必須のメニューだと感じます。
女将さん曰く手作り味噌(!)で作られているそうです。美味しいのも納得です。

次に焼そばです!
言わずもがな野菜たっぷり口に入ってきます!
やさしく味を仕上げていらっしゃって、するする食べれます。
ご飯も頼んでむしろおかず代わりにしたいのですが、この量なのでご飯は断念しました。焼そばは一見ジャンクな食べ物に感じますが、安さんの焼そばは野菜たっぷりでむしろ健康にいい食べ物ですね。


そして完食です!ありがとうございます!

さすがに大食いの私もお腹いっぱいです!
お腹を空かして行った甲斐がありました!
後日、女将さんである成田さんにお話を伺いました。
50年ほど前にご両親が始められたお店で、当時地元では、ラーメン屋さん1・2件と「安さん」のお店ぐらいしか飲食店がなく、夜12時まで働いたりと忙しくされていたそうです。
そんなご両親の元で育ちお手伝いされていた成田さんは、お店の休みもお正月の3日間しかないぐらい働かれてました。
地元のなじみの学生さんなど通っていたそうで、きっと「お腹いっぱい食べてほしい」という気持ちでボリュームあるメニューになったのでしょう。
私が食べている時もご家族連れでお子様もいらっしゃって、いろんな世代の方がお好み焼きを楽しまれていました。
現在はそのご両親の背中を引き継いで、お店のほとんどを成田さんお一人で切り盛りされています!
お父さまがなくなってからは、お母さまと2人で支えていたお店でした。
冒頭のファンの方からのイラストが思い起こされます。
そのお母さまも今年亡くなられたと仰ってました。今はお母さまの分も一緒に、パワフルに成田さんが頑張っていらっしゃいます!
50年もの長い期間、提供されているものが、このご家族の想いが詰まったお好み焼きだと背景を知ると、地元で食べに来られる方がファンになってしまうのが分かりますね!
お腹は満足して心はほっこりしてしまう、地元の方に愛されるお店「安さん」でした。

<お店の情報>
安さん(やっさん)
営業時間:11:00-18:00
定休日:水曜日
駐車場:5台
住 所:〒899-5102 鹿児島県霧島市隼人町真孝724
電 話:0995-42-5481
投稿者プロフィール

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