今回は加計呂麻島の東側、旧鎮西村を紹介したいと思います。
加計呂麻島には、町営定期船フェリーかけろまの発着港が2カ所あり、旧鎮西村側は生間(イケンマ)港が玄関口となります。
奄美大島本島の最南端の古仁屋市街地から、フェリーで20分ほどで到着します。瀬相港へ1日4便、ここ生間港へは1日3便の運航となってますので、加計呂麻島へ1日合計7便運航していることになります。
フェリーかけろまの入港時間にあわせて、加計呂麻バスが連絡運行しており、日用品や生鮮食料品の購入はもちろん、島民の暮らしを支える大事な生活航路・生活路線となっています。
フェリーを下船し、生間港から隣の集落が諸鈍集落になります。加計呂麻島で最も人口の多い集落で、魅力的な歴史や文化が残された集落です。
源平の戦いに敗れた平資盛(たいらのすけもり)が、諸鈍の人々と交流を深めるために「諸鈍シバヤ」が伝承されたと言われており、旧暦の9月9日に大屯神社祭が開催され、「諸鈍シバヤ」が奉納されます。毎年、とても多くの観光客が「諸鈍シバヤ」を見学に来島されます。
諸鈍の浜は、奄美民謡「諸鈍長浜節」で唄われる美しい浜です。「諸鈍の女性の笑顔は長浜のように白く美しい。諸鈍の女性の心は、長浜のように情が深い」という意味合いの歌詞があります。
そして諸鈍長浜には、樹齢300年を超えるデイゴの巨木の並木があります。かつて琉球との交易の目印として植えられたとも言われています。5月の下旬から6月の上旬にかけて、とても綺麗な紅の花を咲かせます。デイゴが満開の年は、強い台風が襲来すると言われたりもします。
加計呂麻島は、映画「男はつらいよ」の最終作「寅次郎紅の花」のロケ地としても知られています。寅さんの愛した加計呂麻を、映画を思い出しながら巡るのも素敵だと思います。
さて、今回は加計呂麻島の東側、旧鎮西村の諸鈍をぶらり散歩してきました。この日は天気もよく、来々夏ハウスさんのブーゲンビリアがとても綺麗でした。
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