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旬のタカエビ

4月~6月の解漁になるタカエビ。別名薩摩甘海老。阿久根にもタカエビ漁師さんがいます。今回は水揚げシーンを見学!

タカエビ(ヒゲナガエビ)
おもな産地は、静岡県、愛知県、三重県、鹿児島県の駿河湾から鹿児島南西の太平洋沖。地方によって、別名がかわってます。
静岡県・・・本エビ、トロエビ
愛知県・・・ガスエビ
三重県・・・ガスエビ
鹿児島県・・・タカエビ

水深200m~600mの海洋深層水帯に生息しているため、生活排水や、有害な雑菌もない環境で育ってます。タカエビはストレスを感じやすいそうで、それを判断するのは、「ヒゲ」だそうです。長く伸びているヒゲだと、最高な環境で育った証しになるそうですよ。

実は、このタカエビ漁に同行しようと思ったのですが、、、ここは男の世界、トイレもなく、十何時間も船に揺られ、過酷だよ。っと一言。漁師さんに迷惑をかけるにはいかないと判断し、潔く断念しました(笑)
水揚げシーンを撮影できたので、一挙公開!

阿久根港 帰航

漁師の洲崎篤さん。港で船を待っているのはお父様。2代目なんです。高校生から船に乗り始め、今はもうベテラン。船に乗り始めた半年は、毎日船酔い。力仕事なので、ご飯を食べるのですが、食べても、、、リバース。俺、ずっと撒き餌してました(笑)っと。でも、急に船酔いがなくなるんですって。船でご飯を食べるのですが、その日はカップラーメンを食べてたそうです。いつもだと、美味しく食べれないけど、その日は、「うまい!食べれる!」っと、スッと船酔いがなくなったそうだ。不思議な体験だったそうで、笑顔で語ってくれました。

水揚げ

船から大量に揚げられるタカエビ。深海に生息しているため、鮮度が命。手際よく作業を進めていきます。

大漁だ~!っと言うてる横で、お母さんがボソっと。
「今日は少ない方じゃ~」
えっ!そうなんだ!大漁の時は、倍以上あるそうです。ちなみに、この水色の樽に、約35k入ってるそうです。

大きさ別に配送作業

エビは、大・中・小と大きさで選別し、各地方(鹿児島県内)へ配送されます。タカエビは鮮度が重要。腐れやすいので、県内の配送だそうです。

さっきまで船の上にいた漁師さんも、出荷作業をお手伝い。身体が休めませんね。っと思ったら、帰路は、寝て帰って来るんだよ(笑)え!そーなんだ。
そう、運転手は2名で交代で運転しているとのこと。夜中0時に出航し、帰航は16時。みんなで力を合わせ、漁の時は全力で動き、移動は、交代で仮眠しているそうだ。ハードな仕事だなっと思っていたが、お昼は船上ランチ(男社会、カップラーメンの日が多いが)もし、昼寝もし、事故がないよう、漁に集中できる環境だと。
大まかな漁のスケジュール
00:00 出航
05:00 漁開始
11:00 漁終了
16:00 帰航

漁師さんから、はいっ食べていいよ!頂きました!!!
このサイズは小サイズ。かき揚げにすると美味しいっと。でも、ここは贅沢に、このまま頂きます!
ブリンブリンで、甘~!!何匹でも食べれそう。しかも、味付け要らず!
スーパーで売られている甘海老と、比べ物にならないくらい。身も大きく、プリップリ!
お母さんに、オススメ料理を聞くと、かき揚げが一番。だと。でも新鮮な場合は刺身。冷凍など日が経った場合は、素揚げもオススメだそうです。

帰航

作業も終わり手際よく船の清掃をし、係留している港へ帰ります。約16時間もの船旅。船酔いになるのもわかりますね。
そして、この船、20歳の弟子もいます。将来この船を継いでもらう為にも、手塩にかけて育ててる最中だそう。後継者がいなく、閉業せざる得ない方も多いなか、嬉しいですね。

体験参加者募集

今回は、魚食普及を目指し、漁師さんのお力も頂き、魚の捌き方、調理方法を伝授!この機会に魚捌きの知識を身に付けませんか?お子さまも参加可能です。上手な包丁の扱い方の練習にもなります。お時間がある際はぜひ!ご参加お待ちしております。
※他では見れない深海魚も!こちらも実食できます。

投稿者プロフィール

阿久根市地域おこし協力隊
阿久根市地域おこし協力隊
阿久根市地域おこし協力隊、中原 雅です。
阿久根の魅力、情報、穴場スポットなど、さまざまなジャンルで発信していきたいと思います。