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人気ラーメン店社長から見た鹿児島ラーメンの国際競争力とは!?

 今年で創業21年目になる鹿児島の人気ラーメン店『アイアイラーメン』。
 ここの社長である久留さんが御友人からの依頼でマレーシアへラーメン視察に行ってきたという事でしたのでお話しを伺ってきました。

ラーメンはご当地より看板の時代か!?

ーー世界で活躍できる鹿児島ラーメンというテーマでお話しを伺っていきたいのですが、マレーシアのラーメン事情はいかがでしたか?

 以前は日本人のマネをした外国人が他国から日本の食材に似せた食材を使用して安くでラーメンを提供していましたが、今では日本へ来て本物のラーメンを知る現地の方が多くなり、そういったまがい物のラーメンは売れなくなっていました。
 マレーシアでも日本の有名店で修業をした本格派のラーメンを出すところはまだ3店舗しかない様ですが、行列ができるほど人気がありましたね。
 1杯が日本円で1,500円。トッピングをすればすぐに1,800円を超えてしまう値段です。
 現地のアルバイトが時給200円程なので、かなり儲けが出ているのではないでしょうか?
 日本で有名なカレーチェーン店や牛丼チェーン店が撤退していく中、だいぶ健闘していると思います。

アイアイラーメンを21年間支えてきた『おいどんラーメン』(並盛780円)。
甘く優しい風味の豚骨しょうゆラーメンだ。

--日本のラーメン屋さんとの違いがあれば教えて下さい。

 これはラーメン屋に限らないのですが、バリエーションを広げていかないと難しい土地柄です。
 例えばカレー屋さんであっても天丼なり海鮮丼なり出して選べる環境を作らないと集客が難しいみたいですね。

--鹿児島ラーメンは世界で活躍できそうでしょうか?

 昔の鹿児島ラーメンと言えば、豚骨鶏ガラ野菜を煮込んだ半濁でちょっと透明がかったスープにもやしキャベツやバラチャーシューが添えられたものでしたが、今では味噌や醤油・魚介系など様々な種類があるものが『鹿児島ラーメン』と言える状況になってきました。
 そんな中、海外でのラーメンに対するイメージは濃い豚骨スープになっています。
 塩ラーメンだと先に中華系の調理法が有名になっている為、日本式の塩ラーメンを出すと「しょっぱい!」と敬遠される様です。

 今回行った先はマレーシアでしたが、東南アジアでは春雨と中華麺が混ざった様なラーメンの様な物(筆者注:フォーの事?)を日常的に食す文化があるので、充分ビジネスチャンスではないでしょうか?

 あと、日本は国民性としてなるべく突出しない様に動く事を良しとしていますが、海外では個性を尊重する教育をしています。
 従来まででしたらその考えでも良かったでしょうが、世界を相手にするのであれば、考え方をみんなで変えていかないとこれからの国際競争に勝てないのではないでしょうか?

 『鹿児島ラーメン』として勝負するよりはお店の看板で勝負に出た方が良いでしょうね。

【 アイアイラーメン 】
 ホームページ:https://www.aiaira-men.com/
 Instagram(西谷山店):https://www.instagram.com/aiaira_mennishitaniyama/

【 アイアイラーメン西谷山店からのお知らせ 】
 西谷山店ではご家族がご来店しやすい様に駐車場30台完備。座敷・テーブル席共にご準備しております。
 小学6年生以下のお子様へはドリンクバーを無料提供。
 皆様に愛されまして21年お店をやっていますが、まだまだラーメンが美味しくなる様に誠意研究中です!!

投稿者プロフィール

清永秀樹
清永秀樹
クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)