2023年5月11日(日)。鹿児島市にあるサンエールかごしまで第56回鹿児島県古武道大会が開催。コロナ禍でしばらく開かれず、久々の開催となりました。
郷中教育の一端を担う古武道
昨今、郷中教育と言えば本来の主旨から外れて全く郷中教育を受けた事がない方がそれらしく話している状況がある様ですが、元はそれぞれの学舎ごとに年長者から年少者へ様々な事を教えるものでした。
その中には武道も含まれ、ジゲン流だけではなく数多くの流派が学ばれていおり、その他の流派を収めた薩摩の偉人もいらっしゃいます。
(太刀流:西郷隆盛・真影流:川路利良、有馬新七・など)
今でもその名残か、学舎で指導する流派もあるので、薩摩の武士文化を体験したいのであればそういった古武道流派を体験してみる事をおすすめします。
薩摩文化の魅力として活用しきれていない鹿児島県古武道の現状
今回の古武道大会では出場できなかった流派が3流派あり、門下生の数が維持できず振興会を抜けてしまった流派が1流派。抜けないまでも演武ができない流派が2流派ありました。
鹿児島の歴史に関わる専門家でも、ジゲン流の種類すら見分けの付かない方が多い状況。鹿児島の武士文化を紹介する為に県外から技術を持ってくるのも良いですが、せっかく長年続いた文化があるので、なんとかこういった文化を活用する形で観光推進等をしていただきたいものです。
最後に今回の大会に出場した流派と惜しくも出られなかった流派の紹介と連絡先を載せておきます。興味がありましたら連絡してみて下さい。
鞍馬楊心流(柔術・棒術・居合術・忍術・捕縄・剣術)
連絡先:TEL 099-800-4831
大東流合気柔術(琢磨会鹿児島支部)
稽古場所:鹿児島県総合体育センター
連絡先:TEL 090-8914-2732
投稿者プロフィール
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クリエイティブパフォーマンスBAN/代表
さつま忍者研究会/代表
H26~H29 KADOKAWA Walker plus 鹿児島県地域編集長(最終役職)
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