下豊留です。
講演や講座で銅像の紹介をすると、「気づかなかった!」とよくお声かけをいただく銅像があります。
大久保利通と島津斉彬です。
今回は大久保利通と島津斉彬の銅像を楽しむポイントをご紹介します。
まず、高見橋の袂にある大久保利道の銅像です。

大久保銅像は、正面からだけでなく後ろにまわっていただきたいです。

足元に、大久保利通と共に亡くなった馬と馬車夫・中村太郎の像が彫られています。

大久保利通は、西南戦争後間もなく馬車で移動していた際に紀尾井坂で暗殺されます。
大久保の従者の中村太郎と馬も一緒に亡くなりました。
大久保のお墓の横には、中村太郎と馬のお墓もあるのです。




銅像を制作した中村晋也先生の優しさを感じます。
大久保の座右の銘の「為政清明」の碑もご覧ください。
政治を行うには清く明るくなければならばいという意味です。

次は、第11代藩主の島津斉彬の銅像です。
照国神社横の探勝園に銅像があります。


探勝園には、弟の島津久光と久光の息子で第12代藩主の島津忠義の銅像もあります。


斉彬銅像の台座にはレリーフがあります。
これは、斉彬の行った功績を表したものです。

まず、大砲と鉄砲です。
日本初の近代的な西洋式の工場群「集成館」で、大砲づくりを行いました。
大砲をつくるために鉄を溶かす「反射炉」の跡は、世界文化遺産に登録されています。

洋式軍艦と薩摩切子が描かれています。
外国に負けない国づくりを目指しました。

地球儀と錨が描かれています。
斉彬はローマ字も書けました。

米俵や鍬が描かれています。
斉彬は、実は農業にも力をいれていました。
じっくり見ると色々な思いが込められている銅像。
県内、たくさんの銅像がありますのでお気に入りを見つけてみてください。

投稿者プロフィール

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オフィスいろは
下豊留佳奈(しもとよどめ かな)
鹿児島生まれの鹿児島育ち。
地元が元気になればと思いあれこれ活動しています。
共著に『鹿児島偉人カルタ55』(燦燦舎)
2021かごしまの新特産品コンクールで鹿児島県観光連盟会長賞を受賞しました。
第一工科大学非常勤講師
昔話と歩くことが好きです。
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