鹿児島は、令和3年の農業産出額は全国第2位というほど、農業が盛んな県です。
みなさんは、野菜を買う時にどんな基準で選びますか?
「農薬を使っていない野菜がいい」
「形がきれいな野菜がいい」
「県内産の野菜がいい」
選ぶ基準は人それぞれだと思います。
実は、作物を栽培する方法はいくつかあります。栽培方法を知ることで野菜選びが変わってくるかもしれません。さまざまな農家さんにお手伝いに行ったライターの上村が、それぞれの栽培方法の特徴とおすすめの野菜の買い方をご紹介します!
有機栽培とは
農林水産省のホームページで、有機栽培の定義を以下のように記しています。
「有機農業の推進に関する法律」による有機農業の定義は以下のとおりです。
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~
- 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
- 遺伝子組換え技術を利用しない
- 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
農業生産の方法を用いて行われる農業です。
科学的に合成された肥料や農薬を使わないというのは、知っている方は多いかと思います。でも、上記の条件を満たした野菜すべてが有機野菜とは言えないのです。
有機栽培は化学肥料や農薬を使用せず、2年以上経過した健康な土で栽培を行うことが必須です。 更に国で定められた基準(有機JAS規格)を満たさなければいけません。つまり、品位・成分・性質など品質に関係する基準、生産方法に関する基準をクリアし、「有機JASマーク」を貼ることができた野菜のみ、有機野菜として販売することができます。
特別栽培農産物とは
栽培期間中に農薬を使用していない農作物を「無農薬野菜」と呼ぶことがあります。しかし、平成15年5月に改正された特別栽培農産物に係る表示ガイドラインにおいて「無農薬」の表示は禁止されました。理由は、消費者が残留農薬がないと誤解することを防ぐためです。
節減対象農薬と化学肥料双方の節減をされた農作物は、「特別栽培農産物」と表記されています。
その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。
特別栽培農産物に係る表示ガイドライン
慣行栽培とは
一般に行われている栽培方法で、生産過程の中で農薬や化学肥料を使用する栽培方法です。
作物は、育つ過程で病気によって枯れたりカビが発生することがあります。土の中には、さまざまな微生物が生息しているので、時に悪さをしてしまうことがあります。作物が病気になったり、虫に食べられたりすることで、収穫や出荷ができなくなってしまいます。そういったことを防ぐために農薬を使います。
農薬は正しく使うようにと法律が定められています。使用回数や、使用量、収穫前日数など、しっかり守った上で使用が求められています。
地元の野菜は鮮度が高い
さまざまな農家さんのお手伝いに行ったからこそお伝えできることは、栽培方法は違えど、どの農家さんは愛情を持って農作物を育てています。気候を読み、作物の状態を観察しながら丁寧に育てているのです。
個人的に野菜などを購入する時におすすめしたいことは、地元の作物を積極的に購入することです。出荷をする過程で、時間がかかればかかるほど鮮度が失われてしまいます。その点、地元の作物は新鮮なまま買うことができます。
わたしは、地域の生産者が出荷をしている物産館や道の駅で購入するのが好きです。作物の旬が味わえることこそ、今注目されている「丁寧な暮らし」なのではないかと思います。
投稿者プロフィール
- ヨガインストラクター×ライター。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクターです。その人に合ったレッスン内容を心がけているので、老若男女問わずレッスンを受けていただいています。ヨガレッスンは、出張ヨガがメイン。趣味は、美味しいものを食べること。ライターとして鹿児島のいろいろなことをを発信していけたらと思います。
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