阿久根の佐潟集落に広がる海の魅力

前回から阿久根の海の魅力について、お話させて頂いているが、今回は私のお気に入りでもあるこの場所、佐潟の海を存分に紹介していこう!！

そうそう皆さん、阿久根七不思議ってご存じだろうか。

阿久根には、昔から魔訶不思議な７つの伝説があり、そのひとつである「佐潟の洞窟」が、この場所にある。もともとは、東シナ海に突き出た島であったところが、海水によって砂が運ばれる陸繋砂州によって、陸地とつながったトンボロとなり、現在では佐潟鼻と呼ばれている。洞窟はちょうど、佐潟鼻の真ん中あたりにあり、中は学校の教室くらいの大きさで、洞窟内はおっきいなフナムシやコウモリが生息している。（実際に中に入ってみた）また、薩摩川内市甑島まで繋がっていたと語り継がれている。

海水が岩を削ることで長い年月をかけて浸食しできたこの洞窟はなかなかの見物だか、場所を見つけるのに一苦労するのも一理ある。なので、洞窟だけに囚われず、佐潟の奇岩や佐潟鼻、そして浸食でできた海岸の面白さも含めて紹介したい。

まさに気分はトムソーヤ！

佐潟の海にたどり着くと、東シナ海に鼻が飛び出ている。いわゆる佐潟鼻なのだが、実はここ、鼻の先まで歩くことが出来るのだ。佐潟の集落は全体的に道が狭いため、大きな車で向かうのはなかなかの運転技術が必要になるのだが、そのおかげで今も美しい自然が残っていることも事実である。その道をゆっくりと抜けて海まで出ると、行き止まりになるのだが、そこから佐潟鼻トレッキングをスタートすることが出来る。

少し登りが続くが、森の花道のようで、時に神々しい光に照らされ、新録が揺らめいてきらきらと美しく、花や木の実の香りがそよ風に乗って、ふわっと漂う感じが心地良い。そして、私はいつもここを歩くと冒険少年の気分になる。

鼻の先まで、歩いてくると目の前にドーンと１８０度のパノラマ東シナ海が現れる。右手側に阿久根大島、そして遠くに甑島もお目にかかることが出来るのだ。ものすごい解放感と心地良い潮風を思う存分楽しむことが出来る。また、ここには地元の釣り名人もたくさん来られるので、自然と野外コミュテイの場所になることもある。

そして、ここで頂くコーヒーは、格別である。

佐潟の秘密基地プライベートビーチ

佐潟の海や洞窟は、観光にも認定されている場所でもある為、認知はあるのだが、実は他にも佐潟には秘境の場所がある。ちょうど、佐潟鼻からみて東側に海岸がえぐれて砂浜になっているところが見える。そこには、海にに向かう細い道を右手に曲がり、黒瀬方面に向かう。そして、軽い藪を抜けてたどり着けるのだが、まさに大人の秘密基地とでも呼んでおこう。軽い獣道を5分くらい進むと、大きな奇岩が現れる。私は、初めてここに降り立った時、まるで海外にいるような気分になった。

もちろん、ここから釣りをすることも出来るのだが、ここはぐっと我慢して更に海岸の方に進むと面白い奇岩にでくわす！海食崖の形が面白すぎてなかなか浜まで進まない。是非、岩の中に入ってそこから見る景観を楽しんでほしい。

ワクワクは、まだまだ終わらない。岩の中に貝や生き物がいないか探しながら、いよいよ佐潟鼻から見えていた砂浜へ向かう。そして、浜にたどり着いたらまず、カラフルな石の種類に注目。以前もお話した古き時代の石とご対面である。

砂浜を突きあたりまで歩いていくと、５０CMくらいの石が敷きつまっているところにたどり着く。そこで、一つずつ石をひっくり返してみて欲しい。

なんと、ここから間違いなく海水ではない、湧き水がでているのだ！テンションが上がってしまい、海水と真水の境界線を知る為に、何度も試飲してしまう。こちらの湧き水、紫尾山域から流れ着いているものだそうで、昔は、ここで洗濯をしてた時代もあると言う。私は、もちろんここで湧いているお水を頂戴してコーヒーを頂いた。思わず、声が出る、”至福のひととき”。

阿久根には、こんな素敵な自然物が溢れている。ほんの少し足を伸ばして歩くだけでも発見がたくさんある。わたしの魅力百景の一つに任命したいこの佐潟の海散歩。是非、皆さんにも体感してもらいたい。

投稿者プロフィール

津崎信乃

福岡生まれ
小中高は山口で育つ
大人になってからは全国津々浦々
北は北海道、南は屋久島まで
海外の自然のなか（35か国）
学生時代は、バスケットボール三昧
北海道ばんえい競馬で厩務員
乗鞍岳山小屋で勤務
北海道旭川にて果樹園で働く
北欧を自転車で1周
屋久島でカヤックガイド、
ポンカン狩り
伊勢海老捕り
学童保育
アメリカアパラチアントレイルを歩く
インドにカレーの修行へ
国際交流をふまえて南米、中南米の旅へ
アウトドアブランド　Mont-bell販売を経験
アウトドアブランド　Colombia　管理職経験
現在、阿久根市地域おこし協力隊として、自然を活用した体験型コンテンツ開発と実施に取り組み中

すきなこと
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コーヒーを豆から挽いて飲む
映画鑑賞
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